セリム・ベナシュール

セリム・ベナシュール：華麗なるキャリアを築いたミッドフィルダー

セリム・ベナシュール（Selim Benachour）は、1981年9月8日、フランスのパリで生まれました。彼は、攻撃的ミッドフィールダーとして、その創造性とテクニックで多くのファンを魅了した元サッカー選手です。憧れの選手は、フランスのレジェンド、ジネディーヌ・ジダン。その影響から、背番号「18」を好んで着用していました。

プロとしてのキャリア

ベナシュールは、フランスの有名な育成機関であるクレールフォンテーヌを卒業後、幼い頃からの憧れのクラブであったパリ・サンジェルマンFC（PSG）でプロとしてのキャリアをスタートさせました。しかし、PSGでは出場機会に恵まれず、FCマルティーグやトロワACへのローン移籍を経験します。PSGとの契約満了後、彼はUEFAカップへの出場が見込めるポルトガルのヴィトーリアSCへ移籍を決意。しかし、チームは2部リーグへ降格してしまいます。その後、ロシアのFCルビン・カザン、クウェートのアル・カーディシーヤを経て、様々な国でプレーしました。

アル・カーディシーヤ時代には、AFCチャンピオンズリーグに出場。浦和レッドダイヤモンズとの試合で日本の地を踏んでいます。

代表としてのキャリア

ベナシュールは、2001年に開催されたトゥーロン国際大会にU-20フランス代表として出場しました。しかし、この大会はFIFA公認の大会ではなかったため、彼は翌年の2002 FIFAワールドカップにチュニジア代表として出場することができました。2004年には、自国チュニジアで開催されたアフリカネイションズカップ2004で優勝を経験。2005年には、FIFAコンフェデレーションズカップにも出場しました。

しかし、アフリカネイションズカップ2006には選出されたものの、2006 FIFAワールドカップのメンバーからは、当時のロジェ・ルメール監督の判断で落選。怪我で短時間しかプレーできなかった選手が招集されたことに不満を感じ、ルメール監督が辞任するまで代表から距離を置くことを表明しました。その後、2010年に約3年ぶりに代表に復帰しています。

所属クラブ

1998-2005：パリ・サンジェルマンFC
2001-2002：FCマルティーグ (loan)
2002-2003：トロワAC (loan)
2005-2006：ヴィトーリアSC
2006-2007：FCルビン・カザン
2007-2009：アル・カーディシーヤ・クウェート
2009-2010：マラガCF
2011-2012：CSマリティモ
2012-2014：APOELニコシア
2015-2016：ムンバイ・シティFC
2016-2018：FCマルティーグ

タイトル

パリ・サンジェルマンFC
フランス・カップ：2003-04
APOELニコシア
キプロス・ファーストディビジョン：2012-13, 2013-14
キプロス・カップ：2013-14
キプロス・スーパーカップ：2013
チュニジア代表
アフリカネイションズカップ：2004

代表記録

国際Aマッチ：43試合出場、2得点 (2002年-2010年)

セリム・ベナシュールは、その才能と努力で、多くのクラブや代表で重要な役割を果たしました。彼のキャリアは、決して平坦な道ではありませんでしたが、常に前向きな姿勢と情熱を持ってサッカーに取り組み、数々のタイトルを獲得しました。彼のプレースタイルは、多くのサッカーファンに記憶されることでしょう。

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