セルヒオ・バティスタ

セルヒオ・バティスタ

セルヒオ・バティスタ（Sergio Daniel Batista）は、1962年11月9日にアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれた元サッカー選手および指導者です。彼は主に守備的ミッドフィールダーとして活躍し、視野の広さと独特のリズムを持つ正確なパスが持ち味でした。特にサイドチェンジのパスを得意とし、チームの攻撃をサポートする能力に優れていました。バティスタの父親もサッカー選手で、アルヘンティノス・ジュニアーズに所属していました。

経歴

バティスタは1980年代初頭にアルヘンティノス・ジュニアーズでプロキャリアをスタートさせ、その後の1985年には国内リーグとコパ・リベルタドーレスで優勝しました。特に、1985年のコパ・リベルタドーレス決勝では、ヘディングでゴールをアシストし、チームの優勝に大きく貢献しました。また、同年に開催されたトヨタカップでは、ユベントスとの試合でPK戦で敗れましたが、バティスタはその活躍を評価され、アルゼンチン代表に選出されました。

1986年のメキシコワールドカップでは、チームの一員として優勝を果たし、また1990年のイタリア大会では準優勝に貢献しました。1993年からは日本のJFLに所属するPJMフューチャーズでプレーし、1994年には選手兼監督を務めることになります。その後、引退を経て、指導者の道を歩み始めました。

バティスタは1995年に福岡ブルックスのヘッドコーチに就任し、続いて1996年には鳥栖フューチャーズのヘッドコーチ（シーズン途中で監督代行）として活動しました。彼は2000年代に入ると、主にアルゼンチンのクラブで監督業に専念し、2007年からはアルゼンチンU-20代表の監督を務めました。特に、2008年の北京オリンピックでは、同国をオリンピック連覇に導くという偉業を達成しました。

2008年10月にはディエゴ・マラドーナ監督の下でアルゼンチン代表のコーチに就任し、2010年の南アフリカワールドカップでは、準々決勝での敗退後にマラドーナの後任として暫定監督に就任します。その後、11月1日には公式に代表監督としての職務を開始しましたが、2011年のコパ・アメリカでは準々決勝での敗北を受けて監督を辞任しました。

その後、2012年には中国の上海申花で監督として活動し、2015年にはバーレーン代表の監督に就任しました。

エピソード

バティスタの現役時代の特徴的なスタイルとして、髭と長髪がありました。彼は独自の存在感を持ちながら、サッカー界でのキャリアを築いてきました。

獲得タイトル

選手時代

クラブ

• - アルヘンティノス・ジュニアーズ

- プリメーラ・ディビシオン: 1984M, 1985N
- コパ・リベルタドーレス: 1985

• - リーベル・プレート

- プリメーラ・ディビシオン: 1989-90

代表

• - アルゼンチン代表

- FIFAワールドカップ: 1986

監督時代

代表

• - アルゼンチン代表

- オリンピックサッカー: 2008

バティスタはその経験と才能を活かし、選手として、そして監督としてサッカー界でも重要な役割を果たしました。

もう一度検索