センター・ストリート (マンハッタン)

センター・ストリートは、ニューヨーク市マンハッタン区を南北に縦断する主要な道路です。パーク・ロウからチャイナタウンを通り、北はラファイエット・ストリートと連結するスプリング・ストリートへと続いています。ただし、リード・ストリートの北部とセンター・ストリートの交差点以北は北向きの一方通行となっている点に注意が必要です（ブルックリン橋からセンター・ストリートへ向かうリード・ストリートの南部区間は両面通行）。

歴史的背景

植民地時代から19世紀にかけて、センター・ストリート周辺は「コレクト・ポンド」と呼ばれる広大な水源に隣接していました。この池は、約194,000平方メートルの広さと15メートルの深さを持ち、かつては都市の主要な飲料水源でした。コレクト・ポンドは、現在のフォーリー・スクエアのすぐ北、チャイナタウンの西側に位置していましたが、後に埋め立てられ、都市公園へと姿を変えました。

フォーリー・スクエア周辺の司法・行政機関

口語的な用法として、「センター・ストリート」という言葉は、フォーリー・スクエア周辺に集中する司法機関や官庁群を指すことがあります。以下に主な施設を挙げます。

1 センター・ストリート: マンハッタン市営ビル
40 センター・ストリート: サーグッド・マーシャル合衆国裁判所（第二巡回区控訴裁判所）
60・80 センター・ストリート: ニューヨーク最高裁判所民事部
100 センター・ストリート: ニューヨーク最高裁判所刑事部。ここは、同名のテレビ番組のロケ地としても知られています。また、マンハッタン地区検事局もこの建物内にありますが、入り口は1 ホーガン・プレイスに面しています。
111 センター・ストリート: ニューヨーク市民裁判所
125 ワース・ストリート: ニューヨーク市健康精神衛生局（センター・ストリートとの角）
* 240 センター・ストリート: かつてニューヨーク市警察本部として長年使用されていた建物

センター・ストリートは、単なる道路以上の意味を持ち、ニューヨーク市の歴史、司法、行政の中心地としての役割を担っています。この通りを歩けば、ニューヨークの過去と現在を感じることができるでしょう。

もう一度検索