セント・クロイ島

セント・クロイ島は、カリブ海に位置するアメリカ領ヴァージン諸島の一つで、同諸島の中で最大の面積を誇ります。ヴァージン諸島の最南端に位置し、島の最高峰はイーグル山（標高355m）です。セント・トーマス島やセント・ジョン島と比較すると、起伏が少ない地形となっています。

島の面積は約214平方キロメートル、人口は約5万人です。島の中心地はクリスチャンステッドという都市です。

歴史

1493年、クリストファー・コロンブスがこの島を発見し、「サンタ・クールス」と命名して上陸しました。その後、1625年にはイングランドとフランスからの入植者が島に到来しましたが、1733年にフランスがデンマークにこの島を売却し、デンマークの植民地となりました。そして1917年、アメリカ合衆国がセント・トーマス島、セント・ジョン島と共にセント・クロイ島を買収し、アメリカ領となりました。

島には、デンマーク植民地時代の建造物が数多く残っており、特に中心都市であるクリスチャンステッドやフレデリックステッドで見ることができます。これらの都市には、18世紀に建造された要塞、ラム酒工場、そしてかつてのサトウキビ農場の跡地などが点在しています。これらの建造物は、島の豊かな歴史を物語る貴重な遺産となっています。

現状

セント・クロイ島は、失業率が高いという問題を抱えており、セント・トーマス島やセント・ジョン島と比較して経済格差が拡大しています。このような状況から、近年では独自のアメリカ自治領となることを望む声が上がっています。2005年2月には、セント・クロイ島の住民約7,000人分の署名が集められ、セント・トーマス島およびセント・ジョン島の両島からセント・クロイ島を分離し、アメリカ領ヴァージン諸島の行政区から切り離すようアメリカ議会に請願しました。

出身の有名人

セント・クロイ島は、著名な人物も輩出しています。

メルヴィン・エヴァンス：アメリカ合衆国の政治家
ティム・ダンカン：バスケットボール選手

関連項目

サッカーセント・クロイ島代表

外部リンク

公式サイト

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