セント・ジェームズ・パーク (ニューカッスル・アポン・タイン)

セント・ジェームズ・パークは、イングランド北東部、タイン・アンド・ウィア州のニューカッスル・アポン・タインに位置するサッカー専用スタジアムです。1892年以降、ニューカッスル・ユナイテッドFC（以下、ニューカッスル・U）の本拠地として使用され、地元では「セント・ジェームズ」という愛称で親しまれています。

歴史

1880年からサッカーの試合会場として使用され始め、1892年にスタジアムとして整備されました。以来、ニューカッスル・Uのホームスタジアムとして、数々の名勝負の舞台となってきました。しかし、その歴史は順風満帆とは言えませんでした。スタジアムの増築を巡っては、地元住民や行政との間で意見の衝突が度々発生し、1960年代後半には少なくとも2度の移転計画が浮上しました。1995年には、近隣のLeazes Parkへの移転計画も具体的に検討されましたが、最終的には実現しませんでした。

2011年11月には、当時のオーナーであるマイク・アシュリーが、自身が経営するスポーツ用品チェーン「スポーツ・ダイレクト」の名前を冠した「スポーツ・ダイレクト・アリーナ」への一時的な商標変更を試みました。これは、命名権取得による宣伝効果を狙ったものでしたが、サポーターからの強い反発を受けました。その後、2012年10月には、ローン業者のWongaがニューカッスルのメインスポンサーとなり、スタジアムの命名権を取得しましたが、Wongaはセント・ジェームズ・パークという伝統的な名称に戻すことを決定しました。この決定は、サポーターから大いに歓迎されました。

多彩なイベント

セント・ジェームズ・パークは、ニューカッスル・Uの本拠地としてだけでなく、様々なイベントの会場としても利用されています。UEFA欧州選手権1996や2012年ロンドンオリンピックなどのサッカーの国際試合、2015年ラグビーワールドカップなどのラグビーの試合も開催されました。また、サッカーのチャリティマッチやコンサート、映画やテレビドラマの撮影地としても利用されることがあります。

開催された主な試合

サッカー
UEFA EURO 1996
2012年ロンドンオリンピック
ラグビー
* ラグビーワールドカップ2015

まとめ

セント・ジェームズ・パークは、ニューカッスル・Uのサポーターにとって、単なるサッカー場以上の存在です。それは、クラブの歴史と伝統、そして地域の誇りを象徴する場所なのです。数々の困難を乗り越え、その名を未来へと繋ぐセント・ジェームズ・パークは、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。

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