セント・ジョンズ・カレッジ (オックスフォード大学)

オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジ：歴史と魅力

オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジは、イングランド、オックスフォード大学を構成するカレッジの一つです。1555年、ロンドン市長サー・トーマス・ホワイトによって男子校として設立され、1979年より男女共学となっています。創設は、メアリー女王治世下の宗教改革の動きと深く関わり、カトリック聖職者育成を支援する目的がありました。

豊かな歴史と財産

5世紀近くに渡る歴史を持つセント・ジョンズ・カレッジは、オックスフォード大学の中でも特に財政的に恵まれたカレッジとして知られています。2020年時点での寄付金総額は6億ポンドを超え、これは19世紀以降のオックスフォード市郊外開発による土地収益が大きく貢献しています。この莫大な資産は、カレッジの教育・研究活動、そしてその維持管理に役立てられています。

建築様式の多様性

カレッジの建物は、様々な建築様式が調和して建ち並ぶ美しい景観を形成しています。

フロント・クワドラングル: シトー会セント・バーナード・カレッジの建物を中心とした、歴史的な建物群。
チャペル: 1530年建設。当初はクレルヴォーの聖ベルナールに捧げられていましたが、1557年に洗礼者聖ヨハネに改められました。長い歴史を刻む、荘厳な空間です。
カンタベリー・クワドラングル: オックスフォードにおけるイタリア・ルネサンス建築の初期の優れた例で、17世紀初頭に完成しました。洗練されたデザインが特徴です。
サー・トーマス・ホワイト・クワドラングル: 1970年代に建設された、L字型の近代的な建物。
ガーデン・クワドラングル: 1993年に建てられたネオ・イタリアン様式の現代的な建物。講堂や学生寮などが含まれ、伝統的なクワドラングルとは異なる斬新なデザインが目を引きます。
セント・ジャイルズの東側の資産: カレッジはセント・ジャイルズの東側地域に広大な敷地を所有し、その中には多くの建物が含まれています。

これらの建物は、単なる教育施設という枠を超え、オックスフォードの街の歴史と文化を語る重要な建造物となっています。

活気ある学生生活と伝統

セント・ジョンズ・カレッジでは、活気ある学生生活が送られています。多くの学生団体があり、中でもセント・ジョンズ・カレッジ・ボートクラブは、カレッジ最大のスポーツクラブとして知られています。伝統と革新が融合した環境の中で、学生たちは勉学に励み、多様な活動に参加することで、大きく成長していくことでしょう。

著名な卒業生

数多くの著名な人物が、このカレッジで学んでいます。彼らの功績は、カレッジの歴史と伝統に新たな輝きを与え続けています。

オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジは、歴史、建築、そして学生生活の全てにおいて、魅力に溢れたカレッジです。その豊かな伝統と将来への展望は、これからも多くの学生たちを惹きつけていくことでしょう。

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