セント・ジョン島

セント・ジョン島は、カリブ海に位置するアメリカ領ヴァージン諸島の一部をなす、自然豊かな島です。セント・トーマス島のすぐ近くにあり、ボルトー山（標高392m）を最高峰とする火山島です。

島の面積は約50平方キロメートル、人口は約3,500人と、アメリカ領ヴァージン諸島の有人島の中では最も小さく、人口も最も少ない島です。中心となる集落はクールズベイです。

セント・ジョン島の魅力は、その美しい自然にあります。島の3分の2がヴァージン諸島国立公園に指定されており、手つかずの自然が保護されています。白い砂浜が広がる美しいビーチと、緑豊かな熱帯の自然が織りなす景観は、訪れる人々を魅了します。シュノーケリングやダイビングなどのマリンスポーツも盛んで、多様な海洋生物を観察することができます。

また、セント・ジョン島には、かつてのサトウキビ産業の遺構であるアナバーグ製糖工場跡があります。18世紀には、豊富な労働力（奴隷）を背景にサトウキビ生産が島の主要な産業でしたが、奴隷貿易の終焉とともに競争力を失い、衰退しました。現在では、その跡地が歴史的な観光スポットとして公開されており、当時の様子を偲ぶことができます。

セント・ジョン島は、自然と歴史が調和した魅力的な島です。美しいビーチでリラックスしたり、国立公園でハイキングを楽しんだり、歴史的な遺跡を巡ったりと、様々な楽しみ方ができます。喧騒から離れて、ゆったりとした時間を過ごしたい方におすすめの島です。

セント・ジョン島へのアクセスは、主にセント・トーマス島からフェリーを利用します。セント・トーマス島には国際空港があり、アメリカ本土からの直行便も運航しています。セント・ジョン島内では、レンタカーやタクシーを利用して移動するのが便利です。

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