セント・パトリック大聖堂 (ニューヨーク)

セント・パトリック大聖堂

セント・パトリック大聖堂は、アメリカ・ニューヨーク市のミッドタウンにあり、カトリック教会のニューヨーク州大司教区の大司教座として重要な役割を果たしています。ニューヨークの名所の一つとして知られるこの大聖堂は、その美しい装飾ネオ・ゴシック様式の建築と壮大なスケールから、多くの観光客に愛されています。

歴史的背景

この大聖堂が位置する土地は、1810年に教区の孤児院の拡張用地として購入されました。その後、1850年7月19日にニューヨーク司教区が大司教区に昇格したことを記念して、新しい聖堂の建設が決定されました。この計画は、大司教ジョン・ジョセフ・ヒューズによって発表され、旧セント・パトリック聖堂の代わりに新たに建設されることとなりました。

大聖堂の礎石は1858年8月15日に据えられ、建設作業はジェームズ・レンウィック・ジュニアの設計によって進められました。しかし、南北戦争の影響で一時建設が中断されるも、1865年に再開されました。1878年にはついに完成し、翌年5月25日に正式な式典が行われました。また、1882年には司教の住居が設けられ、付属の学校も開校されています。

建築様式と特徴

セント・パトリック大聖堂の建築様式は、装飾ネオ・ゴシック様式です。このスタイルは、細部にわたる装飾や高い尖塔が特徴で、建物全体に威厳を与えています。また、外観は美しい貴石などによって装飾されており、訪れる人々の目を引きます。大聖堂の内部も見逃せないスポットで、大きなステンドグラスや豪華な祭壇があり、神聖な雰囲気を醸し出しています。

1890年代には西棟が追加され、その後1901年には東棟とチャールズ・T・マシューズによるレディ・チャペルが建設されました。さらに、1927年から1931年にかけて大オルガンが設置され、内陣が拡張されるなど、さまざまな改修が行われています。

セント・パトリック・デー

セント・パトリック大聖堂は、毎年行われる「セント・パトリック・デー」の中心地としても知られています。この日は5番街を舞台に、盛大なパレードが開催され、多くの人々が集まります。このイベントは、アイルランドの守護聖人である聖パトリックを称えるものであり、民族のアイデンティティを示す重要な機会となっています。

まとめ

セント・パトリック大聖堂は、歴史、建築、美しさを兼ね備えた場所であり、多くの人々が訪れる観光地としても魅力的です。訪問者はその壮大な空間の中で、精神的な安らぎを感じることができるでしょう。ニューヨークを訪れる際には、この美しい大聖堂をぜひ訪れてみてください。

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