セント・マーク教区 (グレナダ)

グレナダのセント・マーク教区は、島の北西部に位置する行政区画です。面積は約25平方キロメートル、人口は約4,634人（2017年推計）と、国内の行政区画の中では最も小規模です。首府はヴィクトリア。

歴史

1649年、この地に入植したフランス人は、土地の痩せ具合から「グラン・ポーヴル（Grand Pauvre）」、つまり「非常に貧しい土地」と名付けました。その後、1763年にイギリス領となると同時に、セント・マーク教区へと改称されました。

地理・観光

セント・マーク教区は、開発があまり進んでおらず、漁業が細々と営まれている程度です。しかし、その分、手付かずの自然が色濃く残っており、観光資源としてのポテンシャルを秘めています。

教区内には、グレナダ国内で最も落差が大きいタフトン・ホール滝や、国内最高峰のセント・キャサリン山があります。これらの自然景観を巡るツアーも企画されており、観光客に人気です。

主要都市

セント・マーク教区には、ヴィクトリアのような都市と呼べるほどの大きな居住地は少なく、マランやウォルサムといった小規模な集落が点在しています。

ヴィクトリア：セント・マーク教区の首府。
マラン (Maran)
* ウォルサム (Waltham)

セント・マーク教区は、開発が進んでいない分、グレナダの豊かな自然を体感できる場所と言えるでしょう。滝や山といった自然景観に魅力を感じる方には、おすすめの観光地です。

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