ソニー・ミュージックスタジオ

ソニー・ミュージックスタジオの概要

ソニー・ミュージックスタジオは、東京都赤坂に位置する大型の録音スタジオです。このスタジオは、ジャニーズ事務所本社ビルに併設されており、ソニー・ミュージックソリューションズによって運営されています。2001年3月に開業し、以来、多くのアーティストや制作チームによって利用されてきました。

施設の詳細

スタジオは旧SME乃木坂ビルの地下3層を利用しており、その広大な施設には、5つの録音スタジオ、12のマスタリングスタジオ、さらに3つの編集室と4つのオーサリングルームが設けられています。全体のデザインには吹き抜けのエントランスや廊下があり、開放感のある空間が広がっています。

音響設計を担当したのは、著名なピーター・グリューナイセンで、彼はすべての建材や空調ダクト、壁材をアメリカから特別に取り寄せました。このこだわりは、スタジオの音質に大きく寄与しています。

各スタジオには、業務用のメインコンソールが設置されており、その種類はスタジオごとに異なります。例えば、スタジオ1からスタジオ3にはNeve 8872が、スタジオ4にはSSL 9072Jが、そしてスタジオ5にはデジタルコンソールのEuphonix SYSTEM 5が使用されています。これらの機材は、音楽制作において非常に高い性能を誇ります。

歴史と重要なスタジオ

ソニー・ミュージックスタジオが開業される以前、同社は他のスタジオでも音楽制作を行っていました。1978年には東京都新宿に「CBS・ソニー信濃町スタジオ」が設立され、1991年にはその名称が「ソニー・ミュージック信濃町スタジオ」となりました。このスタジオでは1996年に世界初のDSD録音が行われ、多くのヒット曲が制作されました。残念ながら、2001年に赤坂の新スタジオがオープンした後、このスタジオは閉鎖され、その後は創価学会の南元平和会館として利用されましたが、2009年に解体されました。

「信濃町モデル」とも呼ばれる「MDR-CD900ST」ヘッドフォンは、この信濃町スタジオのために1989年に開発されたもので、現在でも多くの録音スタジオで利用されています。

また、ソニー・ミュージック六本木スタジオも、1991年まで「CBS・ソニー六本木スタジオ」として知られており、こちらもライブハウス「六本木ピットイン」と一体で利用されていました。しかし、スタジオが閉鎖された後、現存していません。

まとめ

ソニー・ミュージックスタジオは、音楽業界において重要な位置を占めている施設であり、最新の機材と共に多くのアーティストたちに愛されてきました。音楽制作における品質や効率を追求したこのスタジオは、今後も多くの名曲が生まれる場となることでしょう。

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