ソムジット・ジョンジョーホー

ソムジット・ジョンジョーホー：タイの英雄的ボクサー

ソムジット・ジョンジョーホー（タイ語: สมจิตร จงจอหอ, Somjit Jongjohor, 1975年1月19日 - ）は、タイを代表するアマチュアボクサー。
ナコーンラーチャシーマー県出身。

アマチュアボクサーとしての輝かしいキャリア

2003年、自国開催となった世界ボクシング選手権大会。決勝でフランスのジェローム・トマを破り、見事金メダルを獲得。タイのボクシング界に新たな歴史を刻みました。

翌2004年のアテネオリンピックでは、2回戦で金メダルを獲得するユリオルキス・ガンボア（キューバ）と対戦し、惜しくも敗退。しかし、この大会で銀メダルを獲得したのが、前年の世界選手権でジョンジョーホーが破ったジェローム・トマであったというのも、因縁めいた話です。

2005年の世界ボクシング選手権大会では、初戦でキューバのアンドリ・ラフィタと対戦。サウスポーのボクサーとの初の対戦に苦しみ、敗北を喫しました。2006年アジア競技大会では、過去3度勝利しているフィリピンのヴィオリト・パイラに判定負けし、銀メダルに終わりました。2007年の世界ボクシング選手権大会では決勝に進出したものの、同じタイのサウスポーであるラウシー・ウォーレンに敗れ、銀メダルとなりました。

北京オリンピックでの金メダル獲得

2008年の北京オリンピックを、選手としての最後の舞台と位置づけ、引退後はタイのボクシングナショナルチームのコーチに転身することを表明。

並々ならぬ決意で臨んだ北京オリンピック。決勝では、2005年の世界ボクシング選手権大会で敗れているキューバのアンドリ・ラフィタを8-2で破り、悲願の金メダルを獲得。長年の努力が実を結び、タイの国民的英雄となりました。

2009年3月6日、タイのスポーツ新聞サイアム・スポーツによる2008年度のスポーツ大賞では、一般部門とアマチュア部門の2部門で受賞を果たしました。

引退後の活動

選手引退後も、ジョンジョーホーの活動は多岐にわたります。

2009年3月6日にはアルバム「Nak Rak Samak Len」をリリースし、歌手デビュー。音楽の世界でも新たな才能を発揮しました。さらに、2015年9月にはパクチョンにSOMJIT GYMをオープンし、後進の育成にも力を注いでいます。

ソムジット・ジョンジョーホーは、ボクサーとしてだけでなく、エンターテイナー、そして指導者として、タイのスポーツ界に大きな影響を与え続けています。



関連情報
* オリンピックのボクシング競技・メダリスト一覧

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