ソユーズTMA-04M

ソユーズTMA-04Mは、2012年5月15日にソユーズFGロケットによって打ち上げられた、国際宇宙ステーション（ISS）への宇宙飛行ミッションです。このミッションの主要な目的は、第31次および第32次長期滞在クルーの3名をISSへ送り届けることでした。

当初の計画では、2012年3月30日に打ち上げられる予定でしたが、打ち上げ前に予期せぬ事態が発生しました。RSCエネルギアの真空チャンバー内で降下モジュールの圧力試験を実施していた際、技術的なミスにより、モジュールに過剰な圧力が加えられてしまったのです。通常、試験は1.3〜1.5気圧で行われるところ、誤って3〜4気圧もの圧力がかけられた結果、モジュールの構造に亀裂が生じました。損傷は深刻で修理は不可能と判断され、当該機体の飛行は中止となりました。

この事態を受け、関係各機関は協議の結果、次に打ち上げが予定されていたソユーズTMA-05Mの機体を代わりに利用することを決定しました。しかし、機体の交換や再調整などに時間を要し、打ち上げは約45日間遅延することとなりました。宇宙開発における安全確保の重要性と、予期せぬ事態への対応の難しさを改めて浮き彫りにする出来事となりました。

乗組員

ゲンナジー・パダルカ (4): ロシア連邦宇宙局（RSA）
セルゲイ・レヴィン (1): ロシア連邦宇宙局（RSA）
ジョセフ・アカバ (2): アメリカ航空宇宙局（NASA）

外部リンク

国際宇宙ステーションのクルー交代／ソユーズ宇宙船交換ミッション30S (JAXA)

参照
* Wikipedia

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