ソルトレイクシティ (重巡洋艦)

USS Salt Lake City (CL/CA-25)

USS Salt Lake City（CL/CA-25）はアメリカ海軍の重巡洋艦で、ペンサコーラ級の2番艦です。ユタ州ソルトレイクシティに由来した名前を持ち、この艦はしばしば「オールド・スウェイバック」または「スウェイバック・マル」と称されます。非公式な情報では、艦隊の中でも最も多くの作戦に参加した艦として知られています。また、大衆文学作品として有名なジェームズ・バセットの小説『Harm’s Way』の舞台の一部としても言及されています。この小説は後にオットー・プレミンジャーによって映画化されています。

艦歴

USS Salt Lake Cityは、1927年にニュージャージー州カムデンで起工し、1929年に進水しました。1941年の真珠湾攻撃前は、主に西海岸やカリブ海で活動し、戦争の勃発を前に多くの訓練や航海を重ねました。

大東亜戦争が始まると、USS Salt Lake Cityは真珠湾攻撃の際には第8任務部隊の一員として行動していました。真珠湾に戻った後、潜水艦を探す任務を遂行し、いくつかの成功を収めました。続くウェーク島攻防戦やマーシャル諸島の空襲では活躍し、その後のガダルカナル島の戦いにも参加しました。この戦いでは艦上機を誘導し、戦闘機によるサポートを行いました。

サボ島沖海戦

1942年10月、サボ島沖海戦においてUSS Salt Lake Cityは、主力艦とともに日本の艦隊に対して作戦行動を取ります。接触した日本艦隊との交戦で、艦は幾度かの被弾を受けながらも、反撃を続けました。しかし、最終的には真珠湾に戻り、4ヵ月間の修理期間に入ります。

アリューシャン方面での活動

1943年には、アリューシャン諸島へ進出し、日本軍に圧力をかける作戦に参加しました。アダック島周辺での行動の後、サンフランシスコ経由で真珠湾への帰投を果たしました。

次第にアメリカの軍事戦略は、マーシャル諸島へ進み、USS Salt Lake Cityは第50.3任務群に配属され、ギルバート諸島の戦いに参加します。この間、艦は敵艦への砲撃を行い、作戦を成功に導く重要な役割を果たしました。

戦後と処分

戦後、USS Salt Lake Cityは不活性化を命じられ、原爆実験の標的艦として利用されるため真珠湾に向かいました。1946年には核実験に耐えた後、最終的には1948年に海没処分され、艦の歴史は幕を閉じました。さらに、この艦は第二次世界大戦での功績から11個の従軍星章を授与されるなど、アメリカ海軍の歴史において重要な存在であったことがうかがえます。

USS Salt Lake Cityの物語は、彼女が経験した数々の艦戦や作戦を通じて、歴史的な意義を持つ存在であることを示しています。

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