ソング・アプローチ

『ソング・アプローチ』は、2013年4月7日から2017年4月2日までNHK-FMで放送されていた音楽番組です。この番組は、J-POPの歌詞にスポットライトを当て、その奥深さを様々な角度から掘り下げ、歌の新たな魅力を発見することを目的としていました。

番組では、作詞家であり、ロックバンド「ザ・コレクターズ」のボーカルである加藤ひさしがパーソナリティを務めました。彼は毎回、特定のテーマを設定し、そのテーマに沿ったJ-POPの歌詞を選び抜きました。そして、選ばれた歌詞を加藤自身が朗読することで、普段何気なく聞き過ごしてしまっている歌詞の「言葉」としての魅力を再認識させました。

番組初期（2013年4月7日～2013年8月25日）の構成は、3つのパートに分かれていました。パート1と2では、男女それぞれのボーカル曲が一曲ずつ選ばれ、パート3では一曲が取り上げられました。楽曲の一部を流した後、歌詞の一部が朗読され、その後フルコーラスで楽曲が放送されるという流れでした。各パートの間には、加藤による解説と、近藤サトとのトークが挟まれ、番組を盛り上げました。朗読は、男性ボーカルの楽曲はあおい洋一郎が、女性ボーカルの楽曲は近藤サトが担当しました。

2013年9月1日以降、番組はリニューアルされました。パート1と2では、男女の組み合わせに限定されず、二曲ずつが選ばれるようになり、パート3では一曲が取り上げられる形式は変わりませんでした。リニューアル後の大きな変更点として、楽曲がフルコーラスで放送された後に朗読が行われる形式に変更されました。これにより、リスナーはまず楽曲全体をじっくりと味わい、その後に歌詞の朗読を通して、より深く楽曲の世界観に浸ることができるようになりました。

番組は毎週日曜日の18:00から18:50（JST）に放送され、多くのJ-POPファンに親しまれました。

出演者
加藤ひさし（パーソナリティ）
近藤サト（朗読、聞き手）
* あおい洋一郎（朗読）

『ソング・アプローチ』は、単なる[音楽番組]]としてだけでなく、J-POPの歌詞という文化的な側面を深く掘り下げ、言葉の力を再認識させてくれる貴重な番組でした。番組の公式サイトは、[ウェイバックマシンにアーカイブされており、過去の番組情報を振り返ることができます。また、NHK放送史にも記録されており、その足跡を辿ることが可能です。

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