タイム・オブ・ザ・ウルフ

あらすじ

原因不明の危機的災害によって、水や食料が不足したヨーロッパが舞台。物語は、災害の原因を特定することよりも、極限状態に置かれた人々の行動に焦点を当てている。主人公一家は、避難のため別荘へ向かうが、そこには見知らぬ男たちが居座っていた。一家の父親ジョルジュは、男に射殺され、残された母親アンヌは、娘エヴァと息子ベンを連れて逃避行を余儀なくされる。

警察も頼りにならず、知人も僅かな食料しか分け与えてくれない状況の中、アンヌたちは当て所なく彷徨う。焼かれた家畜が横たわる農家の小屋で一夜を過ごすが、その間にベンが可愛がっていた小鳥が死んでしまう。翌日、新しい納屋で小鳥を埋葬した後、ベンは姿を消してしまう。必死に探し回るアンヌだったが、その間にエヴァが起こした火事で納屋が焼失。結局ベンは見知らぬ少年に捕まった状態で戻ってくる。

少年と合流し、4人となった一行は、南の貨物駅を目指す。少年によると、そこから列車で避難できるという。線路沿いを移動中、少年は動物の死骸を漁ったり、死体から上着を剥ぎ取ったりする行動に、アンヌたちは嫌悪感を抱く。やがて、貨物列車が通りかかるが、すでに多くの難民で満員だったため、彼らを乗せることなく走り去ってしまう。

貨物駅に到着した一行は、他の難民たちと共同生活を始めるが、そこでも水や食料を巡る争いが絶えない。そんな中、アンヌは夫を殺害した男と再会するが、他の難民たちは男の嘘を信じ、アンヌの訴えは聞き入れられない。民族や国籍の違いも争いを激化させ、難民たちの混乱は深まっていく。

希望を見出せない状況に、ベンは不安を募らせる。彼は線路の火を見つめながら服を脱ぎ、炎の中へ入ろうとするが、見張りの男に制止される。

キャスト

アンヌ - イザベル・ユペール
ジョルジュ - ダニエル・デュヴァル
エヴァ - アナイス・ドゥムースティエ
ベン - ルーカス・ビスコム
リセ - ベアトリス・ダル
トーマス - パトリス・シェロー
アリーナ - ローナ・ハートナー
コスロフスキー - オリヴィエ・グルメ

外部リンク

DVD公式サイト(日本語）
Official Website
タイム・オブ・ザ・ウルフ - allcinema
タイム・オブ・ザ・ウルフ - KINENOTE
* Le Temps du loup - IMDb（英語）

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