タトゥーストッキング

タトゥーストッキング、またはタトゥータイツは、洋風の入れ墨であるタトゥーを模した柄を特徴とするストッキングやタイツの一種です。タトゥーのように見えることが名前の由来であり、様々なデザインが存在します。

デザインは多岐にわたり、ワンポイントのシンプルなものから、両足全体に及ぶ大胆なものまであります。柄の種類も豊富で、文字や線、模様などが用いられます。中には、アニメのイラストや擬音などをプリントした「痛タイツ」と呼ばれるものも存在し、「痛車」のレッグウェア版として一部で人気を博しています。

日本においては、2011年に原宿のレッグウェア専門店「アバンギャルド」が、その先駆けとしてタトゥーストッキングの制作・販売を開始し、流行の火付け役となりました。その後、大手下着メーカーやアパレルブランドも追随し、2012年に入ると売り上げが急増しました。2012年の春から2013年にかけて、タトゥーストッキングはファッションアイテムとして広く認知されるようになりました。

韓国でも、2013年1月頃にはK-POPの女性アイドルの間でタトゥーストッキングが流行していると報じられました。特に、Wonder Girlsが着用したことがきっかけとなり、人気に拍車がかかったとされています。

また、既製品のストッキングに手描きで柄を描く「手作り派」も存在します。既成の概念にとらわれず、個性的なデザインを追求する手段として、タトゥーストッキングを手作りする人もいます。

ファッション評論家のミーシャ・ジャネットは、原宿ファッションの特徴の一つとしてタトゥーストッキングを挙げています。渋谷のファッションと比較することで、原宿の個性的なファッションスタイルを際立たせる要素として捉えています。

このように、タトゥーストッキングは、ファッションアイテムとしてだけでなく、自己表現の手段としても多様な広がりを見せています。

もう一度検索