タマ (ハヤテのごとく!)

ハヤテのごとく!の異色キャラ、タマ

畑健二郎の漫画『ハヤテのごとく!』に登場するタマは、ただのトラではない。ナギに飼われているホワイトタイガーだが、その生態は常識を覆す。

プロフィール

種類: ホワイトタイガー
生年月日: 不明
体長: 不明
体重: 300kg

概要

タマは、ナギにネコとして認識されている大型のホワイトタイガー。しかし、その実態は言葉を操り、二足歩行をこなし、パソコンや携帯電話まで使いこなす、知能の高いトラである。毒舌家な一面も持ち合わせている。

ハヤテの前では特殊な能力を見せるが、それは「少女の夢を壊したくない」というタマの配慮から。しかし、状況によってはワタルやリィン・レジオスターの前でも言葉を発することがある。

初期はリアルな描写だったが、徐々にデフォルメされてマスコットキャラのような外見に変化。本人はマスコットキャラを自称しているが、ハヤテからは「ゆるキャラ」扱いされている。作者からはクラウスと共に「おっさんコンビ」と称されることも。

人間関係

タマの考える家族構成（力関係）は以下の通りである。

マリア > 越えられない壁 > ナギ > 自分 > ハヤテ > クラウス

かつてはナギを奪ったシラヌイに殺意を抱いていたが、迷子になった際に助けられたことで関係が改善。シラヌイを頭に乗せて登場するなど、仲睦まじい姿を見せるようになった。ナギの先代執事・姫神は苦手としている。

ハヤテのことは「借金執事」と呼んで見下しているが、その実、悪友のような関係。ハヤテからの頼みを聞き入れたり、協力して困難を乗り越えることもある。ハヤテが基本的に敬語を使わずに話せる数少ない相手でもある。

意外な特技

宅建2級（実際には級はない）・ボイラー技師の資格を自称している。ただし、三千院家のボイラー室を修理しようとして、肉球が大きいために細かいボタンが押しづらく、結果的に破壊してしまったという失敗談も。

2ちゃんねる風の掲示板を愛用しており、数々のスレッドを立ててきたと自称。スレッドのランクを上位にキープするためのテクニックにも詳しい。迷子になった際には、携帯電話からスレッドを立てて助けを求めたこともある。

クラウスによると、過去に多くの執事候補を打ち破ってきたという。ハヤテには初戦こそ圧倒したが、その後は負け続き。しかし、頭部だけで自身より数倍も大きい大蛇を倒すなど、戦闘能力は高い。ただし、屋敷暮らしが長いため、運動不足でスタミナに難がある。

その他の特徴

女装したハヤテに興奮するなど、かなりの女好き。屋敷に侵入した歩を舐め回そうとしたり、ハヤテにキスを迫った歩に割り込んでキスをするなどの行動に出ることも。しかし、ホモセクシャル系の雑誌を愛読している一面も持つ。

熱い風呂を好む江戸っ子を自称し、普段は全裸であるにも関わらず、入浴時には腰にタオルを巻く。タオルはとらうま商店街で購入したものである。

過去

ナギが5歳の頃、母を亡くした悲しみからアフリカへ行った際に拾われた。当時はまだ小さな子どもで、他の猛獣に襲われる寸前だったという。

その後、贅沢な環境と愛情に包まれて育ち、大量のアニメを観たりゲームをプレイしたりするうちに、人語を理解し話せるようになった。ナギに拾われたことに感謝し、命を懸けてナギを守ると誓っている。ナギが三千院家の相続権を失った後も、不自由な暮らしや危険を承知の上でムラサキノヤカタまで引っ越した。

現実にはアフリカにトラは生息していないが、作者は読者から指摘されるまでそのことを知らなかった。単行本収録時に修正も検討されたが、後のエピソードで「アフリカにトラはいないのでナギはトラだと思わなかった」という設定に変更された。

27巻以降はムラサキノヤカタに移住し、103号室に隠れながら生活を送っている。鷺ノ宮家の鈴をつけて、ネコと間違われるように行動している。

タマは、『ハヤテのごとく!』において、独特な存在感を放つキャラクターである。

もう一度検索