タリオ 復讐代行の2人

タリオ 復讐代行の2人

『タリオ 復讐代行の2人』は、2020年10月9日から11月20日までNHK総合及びNHK BS4Kのドラマ10枠で放送された日本のテレビドラマです。この作品は全7回から成り立ち、元弁護士の白沢真実と詐欺師の黒岩賢介が共闘する復讐劇を描いています。

ドラマのタイトル「タリオ」には「同害報復」という意味が込められており、作は蒔田光治、演出は木村ひさしが担当しています。主演には浜辺美波と岡田将生が起用されており、その演技も話題を呼びました。

あらすじ

12年前、厳格な弁護士白沢正弘は、巨額投資詐欺の黒幕である橘道三に詐欺の元凶として証言され、警察から追われる身となります。正弘は無実を訴えることなく姿を消し、その一人娘である白沢真実（当時8歳）は父親と生き別れとなります。父親の失踪後、真実は母親と親戚の家での生活を余儀なくされますが、母親も心労から亡くなってしまいます。

真実は、自身の父親が詐欺師と呼ばれることに強い自責の念を抱いており、自分が正義のために戦うことで、父も悪人にされてしまうことからその決意を固めます。大学卒業後、司法試験予備試験を経て20歳で弁護士となり、大手法律事務所での勤務が始まりますが、社会経験に乏しく苦しむ日々が続きます。

ある日、真実は先輩弁護士から依頼を受け、綿貫依里子のケースを担当します。依里子は、大手ゼネコンの御曹司・財津宏樹からの性被害に遭ったものの、金と権力の力で事実を覆され、裁判でも敗訴してしまいます。早くに依里子は復讐を試みますが、ネットで見つけた怪しい「復讐代行業者」にお金を支払ったものの、復讐は実行されないままでした。真実は依里子を助けるため、黒岩という詐欺師と接触を図り、依里子の手付金を取り戻します。

しかし、裏の事情を調査している中で真実は、自らの行動が思わぬ形で彼女に降り注ぐ運命を導くことに気付きます。真実は黒岩と手を組んで、財津に対し復讐を考えるようになります。彼女は正義を貫くため黒岩を利用し、法律の知識を駆使して悪人たちの罰を与える復讐を実行するのです。

登場人物

白沢真実

演 - 浜辺美波
若い頃は優秀な弁護士でしたが、先方の策略に翻弄されて弁護士資格を剥奪されます。その後は黒岩と共に悪人たちに復讐を仕掛けることになります。真実は強い正義感を持ちながらも、時に困難な選択を強いられるキャラクターとして描かれています。

黒岩賢介

演 - 岡田将生
表向きは経営コンサルタントですが、裏では復讐代行業を営む詐欺師。真実に協力しながら、時に彼女を導く存在でもあり、危険を共にする中で彼女との信頼関係が築かれていきます。

このドラマは、復讐や正義の意味を問いかける深いストーリーと、キャラクター同士の強い絆が見どころとなっています。また、真実と黒岩のコンビネーションが繰り広げる復讐劇は、視聴者に緊張感や感情移入を与える要素となっており、非常に引き込まれる作品に仕上がっています。

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