タワー・オブ・テラー (TDS)

タワー・オブ・テラー

タワー・オブ・テラー (Tower of Terror)は、東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントにある、フリーフォール型のホラーアトラクションです。本アトラクションは2006年9月4日に開業し、以降「ディズニー史上最恐」というキャッチコピーのもと、多くのゲストを魅了し続けています。

概要

タワー・オブ・テラーは、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートやディズニーランド・パリに存在する『トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー』にインスパイアされていますが、東京ディズニーシー独自の完全オリジナルストーリーに基づいています。特に、ホラーやサスペンスの要素が強く、東京のアメリカンウォーターフロントの地域性を反映しています。具体的には、豪華なヒストリカルホテル「ホテルハイタワー」が舞台で、ニューヨークの街並みを思わせる背景が設定されています。このため、他のディズニーパークとは異なり、ストーリーがしっかりと練られています。アトラクションの総工費は約210億円です。

アトラクションのスタート地点であるロビーでは、ゲストは大きなステンドグラスがある書斎に案内され、そこでプレショーが行われます。続いては秘密の倉庫を経て、エレベーターに乗り込む準備が進められます。エレベーター自体は3本用意されており、6つのライドが稼働する仕組みになっています。これにより、ゲストの回転率が高く保たれ、スムーズな運営が行われるのです。

ストーリー

1892年、探検家であり大富豪でもあるハリソン・ハイタワー三世が「ホテルハイタワー」をオープンしました。彼は様々な文化的な遺物を収集し、このホテルに保管していました。しかし1899年、呪いの偶像「シリキ・ウトゥンドゥ」を強奪し、その後のパーティーで浮かび上がった呪いの影響で、彼はホテル内のエレベーターから姿を消すことになります。以来、ホテルは「恐怖のホテル」と呼ばれ、閉鎖される運命を迎えることとなりました。

ゲストはこのホテルを訪れる見学ツアーに参加しますが、果たして彼らは安全に帰れるのでしょうか？エレベーターに乗ると、不可解な現象が待ち受けています。例えば、エレベーターは最高38メートルまで上昇し、そこからの落下が繰り返されます。エレベーターシャフトの昇降はプログラムによって制御されており、異なる体験が提供されます。

登場人物

• - ハリソン・ハイタワー三世：ホテルハイタワーの創設者であり、探検家。彼の傲慢な性格が、呪いにつながる原因となる。
• - シリキ・ウトゥンドゥ：ハイタワー三世が強奪した偶像で、呪いの象徴として恐れられています。偶像の呪いにより、所有する者に不幸をもたらします。
• - コーネリアス・エンディコット三世：ハイタワー三世と長年の確執を持つ建設業者。ホテルを取り壊そうと企てていましたが、娘との対立に悩まされています。

期間限定プログラム

タワー・オブ・テラーでは、定期的に期間限定のプログラムが開催されています。例えば、2012年から2014年にかけて行われた「タワー・オブ・テラー：Level 13」では、エレベーターの動作が変更され、通常とは異なる体験が提供されています。さらに、2019年からの「タワー・オブ・テラー “アンリミテッド”」では、過去に実施されたプログラムの要素を組み合わせて複数の落下パターンが体験できる特別版が登場しました。

結論

東京ディズニーシーのタワー・オブ・テラーは、スリル満点な体験となるよう設計されています。独自のバックグラウンドストーリーと、巧妙な演出を通じて、訪れるゲストにユニークで恐怖のひとときを提供しています。アトラクションの魅力は、それぞれのエレベーターで体験する異なる運行パターンと、物語を通じて感じられる恐怖感にあります。

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