タンザニアの地方行政区分

タンザニアは、31の州（スワヒリ語: Mkoa、英語: Region）によって地方行政が区分されています。これらの州のうち、26州はタンガニーカ（旧タンガニーカ共和国）に、残りの5州はザンジバル自治区（旧ザンジバル人民共和国）に位置しています。

近年、タンザニアの州の数は変更されています。具体的には、2012年に4つの州が、そして2016年にはさらに1つの州がタンガニーカに新設されました。これらの新しい州の設置は、行政サービスの向上や地域開発の促進を目的としています。

地理的区分

タンザニアには、州とは別に「ゾーン」と呼ばれる地理的区分も存在します。これらのゾーンは行政区画ではないため、行政権は付与されていません。ゾーンは、タンザニアの地理的特徴や文化的背景を考慮して区分されており、地域間の連携や資源の共有を促進する役割を果たしています。

ゾーンの区分は以下の通りです。

タンガニーカ（Tanganyika）または「本土」（Mainland）
中央（Central）
海岸（Coastal）
湖（Lake）
北部（Northern）
南部高原（Southern Highlands）
西部（Western）
ザンジバル（Zanzibar） - ザンジバル島（ウングジャ島）とペンバ島で構成

州の下位行政区画

各州は、さらに細かく169の県（スワヒリ語: Wilaya、英語: District）に分割されています。これらの県は、地方行政の基礎単位として機能し、住民に最も身近な行政サービスを提供しています。県は、教育、医療、インフラ整備など、地域社会の発展に不可欠な役割を担っています。

県の下にはさらに村や町といった単位が存在し、より地域に密着した行政が行われています。タンザニアの地方行政システムは、州、県、村・町の階層構造を通じて、全国的な政策と地域の実情を調和させることを目指しています。

その他

タンザニアの地方行政区分に関する情報は、以下の関連情報も参照してください。

タンザニアの都市の一覧
ISO 3166-2:TZ

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