ターミネーター 2:3-D

ターミネーター 2:3-D

『ターミネーター 2:3-D』は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのニューヨーク・エリアに位置するショー型アトラクションであり、映画『ターミネーター2』と『ターミネーター3』の間に位置する独自のストーリーを展開しました。このアトラクションは、一時的に休止されることがあり、2020年9月からは営業を停止しました。最終的には、2023年5月に閉館が発表され、その歴史に幕を下ろしました。

過去の展開

このアトラクションは、かつてユニバーサル・スタジオ・フロリダやユニバーサル・スタジオ・ハリウッドでも運営されていました。フロリダでは1996年から2017年まで、ハリウッドでは1999年から2012年まで表示され、どちらも『T2-3D: Battle Across Time』という名称で親しまれました。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、2001年から始まり、世界で唯一の存在となっていましたが、2020年からは休止状態に入り、その後正式に終了することとなりました。後継施設として2024年に「マンハッタンシアター」がオープン予定で、新しいショーが始まることが発表されています。

アトラクションの内容

アトラクションは、サイバーダインシステム社が企画した「ビジターセンターツアー」として、ゲストたちが極秘のプレゼンテーションに参加する形から始まります。プレショーでは、ディレクターの綾小路麗華またはキンバリー・ダンキンがゲストを迎え、サイバーダイン社の技術的貢献を紹介するプロモーションビデオを視聴します。しかし、そのビデオは中断され、サラ・コナーとジョン・コナーが登場し、サイバーダインの機械兵器により人類が滅亡する危険性を警告します。ゲストはその警告を無視して、メインホールに進むように誘導されます。

メインショーに移ると、ゲストはサイバーダインの新兵器「T-70」のデモンストレーションを見ることができますが、その瞬間にサラ・コナーとジョン・コナーが現れ、場面は緊迫した状況に変わります。サラの警告に従い、ゲストは逃げるよう指示を受ける中、T-1000という強力なターミネーターが現れます。この恐ろしい敵から逃げるために、バイクに乗ったT-800が未来からやってきて、状況はますます混乱を極めます。

ストーリーの進展

未来へ逃げたサラとジョンは、T-1000からの追跡から脱出しますが、すぐにスカイネットの偵察機に見つかり、多くの敵ターミネーターと戦わなくてはなりません。やがて、スカイネットの中心部に侵入しようとする過程で、様々な困難が待ち受けており、サイボーグT-800が犠牲となって敵を撃退します。最終的には、ジョンは母サラの元に戻りますが、人類と機械の戦いはまだ続いているというテーマが描かれています。

登場キャラクター

このアトラクションにはいくつかの重要なキャラクターが登場します。綾小路麗華は、ゲストを迎えるが、最終的にはT-1000に襲われて命を落とします。T-800はアーノルド・シュワルツェネッガーが演じ、過去のジョンを守るために未来から派遣されます。また、ジョン・コナーやさまざまな敵役も登場し、物語は緊迫感に満ちた展開を見せます。

アトラクションの影響

『ターミネーター 2:3-D』の映像は、従来の映画スタイルを基にした新たなエンターテインメントとして高く評価されています。アトラクションの開発には、約6000万ドルの大規模な投資が行われ、当時の最先端技術を駆使した映像体験が提供されました。これは、各場所で特許を取得しているユニバーサル特有の技術でもあり、多くのファンに愛されるアトラクションとしての地位を築きました。

今後、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは新しい表現方法やストーリーが生まれることを期待されているため、ターミネーターの遺産は忘れられないものとなるでしょう。

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