ターミネーター4 (ビデオゲーム)

ターミネーター・サルベーション (Terminator: Salvation)

『ターミネーター・サルベーション』は、映画『ターミネーター4』を基にしたサードパーソン・シューティングゲームです。本作はスウェーデンのゲーム開発会社GRINによって開発され、アメリカではワーナー・ブラザース・インタラクティブ・エンターテイメントが販売を手掛けました。また、iPhoneや携帯アプリ版はゲームロフトが担当しています。

ゲームのストーリーは、映画の前日談としてジョン・コナーがスカイネットの機械軍と戦う姿を描いており、プレイヤーは彼となって人類の生存をかけた戦いに挑むことになります。このゲームは、GRINが以前に開発した『ウォンテッド: ウェポンズ・オブ・フェイト』と同じエンジンを使用しているため、実質的に兄弟作とも言えます。特に、GRINの得意とするカーアクションやガンシューティング要素がふんだんに盛り込まれています。

本作の大部分では、プレイヤーはジョン・コナーを操作し、さまざまな機械軍と戦います。時には武装車両に搭乗し、銃座席から戦斗を行うことも可能です。さらに、『カバー・ポジション』と呼ばれるアクションが採用されており、物陰に隠れながら状況を確認したり、ブラインド・ファイアを行ったりできます。このため、ゲームの雰囲気は『Gears of War』に近いものとなっています。ただし、オンラインマルチプレイは搭載されておらず、分割画面による2人協力プレイが可能です。また、映画の音楽を使用したリミックスが施されるなど、ファンサービスも充実しています。

本作は2009年9月17日にXbox 360とPS3から発売され、これがタイトーにとって最後の据え置き型ゲーム機用タイトルとなりました。さらに、ゲーム中の映像を基にしたターミネーター4:マシニマという映像作品も同年11月18日にリリースされています。

ストーリー概要

核戦争後、崩壊した社会の中で抵抗軍を指揮する宿命を持つジョン・コナーは、2016年には一兵士としてスカイネットに対抗する戦いを続けています。しかし、上層部との不一致から多大な犠牲を出してしまい、彼は希望を失いつつありました。

チャプター詳細

- チャプター1 - ロサンゼルス、西暦2016年

ジョンは仲間と共に撤退を命じられ、新たな集合地点へ向かうが、ヘリコプターは到着せず、身を隠しながら敵から逃げることになります。

- チャプター2 - 天に感謝

スカイネット側に取り残された仲間を救うため、ジョンは単独での救出を試みますが、巨大なターミネーターに襲われます。

- チャプター3 - 新たな知人

ヘリの不時着現場で仲間を救出し、被害を広げないように戦闘を進めます。

- チャプター4 - 光景

続く敵との戦闘で仲間を失いながら、ルートを見定めるため高層ビルに登る決意をします。

- チャプター5 - アンダーグラウンド

地下鉄の跡地で独自にサバイバルを続けるグループに遭遇し、その道中でも敵の追撃が続きます。

- チャプター6 - Into the Wild

仲間との連携を強め、妨害を排除するため監視塔の破壊を計画します。

- チャプター7 - アンジー

苦境を乗り越え、監視塔の中核部を攻撃する成功を収めます。

- チャプター8 - Every Life is Sacred

監視塔の爆破に成功するものの、心に傷を受けたジョンは、仲間たちとの絆から力を得てスカイネットの防衛線に突入します。

- チャプター9 - For the Resistance

ハッキングを駆使し、対空陣地を破壊する決戦に挑みます。

このように、ゲームは抵抗軍の仲間たちとの連携や戦闘、決断の連続で進行します。キャラクターたちの個性やストーリーも魅力的で、プレイヤーを引き込む要素が豊富です。特に、スカイネットの機械軍との戦闘は緊張感に満ちており、ジョン・コナーとしての使命を遂行する感覚を味わさせてくれます。

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