ターミネーター:ニュー・フェイト

映画『ターミネーター: ニュー・フェイト』の詳細

『ターミネーター: ニュー・フェイト』(原題: Terminator: Dark Fate)は、2019年に公開されたアメリカのSFアクション映画で、シリーズの第6作目であり過去の名作『ターミネーター2』の正統な続編です。ティム・ミラーが監督を務め、デヴィッド・ゴイヤー、ジャスティン・ローズ、ビリー・レイが脚本を担当しています。シリーズ初期のファンには嬉しい、リンダ・ハミルトンとアーノルド・シュワルツェネッガーが23年ぶりに共演し、共にサラ・コナーとT-800（ターミネーター）を演じました。

新たなキャラクターとして、マッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レジェス、ガブリエル・ルナ、ディエゴ・ボネータなどが加わり、ストーリーに新たな息吹を吹き込んでいます。本作では、従来のターミネーターに加え、エンハンスド・ヒューマン・ビーイングという強化人間も登場し、人類と人工知能の新たな戦いが繰り広げられます。

ストーリー概要

映画の舞台は1998年から2020年までの間で、まず1998年にサラ・コナーとその息子、ジョン・コナーが平穏なビーチでのひと時を楽しんでいるところから物語が始まります。しかし、突然現れたT-800がジョンを抹殺してしまい、彼らの平和は破られます。

22年後の2020年、メキシコで新しい主人公ダニーとその弟ディエゴは日常の工場勤務をしています。その日、彼らの父の姿をした新型ターミネーター、Rev-9が襲いかかり、危機一髪の中でグレースという強化人間が現れて彼らを救いますが、ディエゴはその戦いで命を落としてしまいます。絶望的な状況で、サラが現れ、彼女曰く「すぐに戻る」と言い残してRev-9を追いかけていきます。

逃げる中で、グレースは自身の強化による副作用で重傷を負いますが、サラによって救われ、共に情報を交換しながらRev-9との戦いに立ち向かいます。サラがAI「スカイネット」の出現を阻止して以来の苦しい歴史や、グレースが彼女の未来のために送り込まれたことが次第に明らかになります。

彼らは仲間と共に協力し、Rev-9を迎え撃つ準備を進めますが、その道のりは決して平坦ではなく、様々な困難に立ち向かいながら、彼らは壮絶な戦闘を繰り広げていきます。最終的に、彼らはダニーを救うために壮絶な戦いを経て、未来への希望を掴むために奮闘します。

キャストと制作

本作のキャストには、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトン、T-800役のアーノルド・シュワルツェネッガー、強化人間グレース役のマッケンジー・デイヴィス、ダニー役のナタリア・レジェスが名を連ねています。製作は、シリーズの原作者であるジェームズ・キャメロンが手がけており、彼のビジョンが新たなストーリーに色付けされています。

本作は、興行的には一定の評価を得たものの、製作費と收益の観点からは予想を下回る結果となり、その後の続編に対する期待も揺らぐことになります。公開当時、キャメロンは新たな続編企画への意欲を示していましたが、興行成績により、その実現は難しくなる可能性が高まりました。

評価

映画批評集積サイトRotten Tomatoesにおいて、批評家からは70%の支持を受け、多くのファンは新たに加わったキャラクターたちと物語の展開に満足しています。とりわけ、GREATとの評価を受けたIGNのコメントでは、過去作の成功を巧みに辿る形で新たな挑戦をしている点が評価されています。

『ターミネーター: ニュー・フェイト』は、人類と人工知能が交錯する緊迫のストーリーと、迫力あるアクション満載の作品で、SF映画ファンにとって見逃せない一作となっています。

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