ターミネーター (映画)

映画『ターミネーター』の概要

『ターミネーター』は、1984年に公開されたアメリカのSFアクション映画で、監督はジェームズ・キャメロンが務めました。この作品は、未来の機械軍と人類の戦争を描いており、観客に強烈な印象を与えました。アーノルド・シュワルツェネッガーが演じるターミネーターは、2029年から1984年にタイムスリップし、サラ・コナー（リンダ・ハミルトン）を抹殺するために送り込まれたサイボーグです。また、マイケル・ビーンが演じるカイル・リースは、サラを守るために過去に送り込まれた抵抗軍の兵士です。

この映画は公開前の予想を覆し、アメリカでの興行成績で2週間連続トップを記録。わずか640万ドルの制作費に対し、最終的な興行収入は7,830万ドルに達しました。この成功を受けて、続編やテレビシリーズ、ゲームなどさまざまなメディア展開がなされることになります。さらに、2008年にはアメリカ国立フィルム登録簿に文化的重要作品として登録されました。

あらすじ

物語の幕開けは、ロサンゼルスの郊外で青い電光と共に現れた全裸の大男、ターミネーターが不良グループを殺して服を奪うシーンから始まります。彼は逐次、「サラ・コナー」という名前の女性を標的に次々と殺害していきます。対照的に、同じく電光の中で現れた若い男は、サラを守るために過去に送られたカイル・リースです。この瞬間から、彼らの運命が大きく絡み合っていくことになります。

サラは新聞で連続殺人事件のニュースを見て不安を抱え、警察の保護を求めることに。しかし、サラの事務所に侵入したターミネーターは彼女のルームメイトを殺害し、サラを探すことに。タイミングよく現れたカイルは、サラを助け出します。このカイルの行動により、サラは彼の話す未来の脅威に直面します。

中盤の展開

サラには信じ難い話だったものの、カイルから聞いた未来での戦争について少しずつ信じ始めるサラ。警察署に保護されるも、ターミネーターが襲撃してくることで、彼らは再び逃げる羽目になります。カイルはモーテルに隠れた後、サラに対して自分の想いを打ち明け、2人の距離が縮まります。しかし、その平穏は長くは続かず、ターミネーターの追撃が再び始まります。

クライマックス

最終決戦が迫る中、カイルはターミネーターに立ち向かいますが、重傷を負ってしまいます。サラも同様に追い詰められ、かろうじてターミネーターをプレス機で押し潰すことに成功します。この激闘を経て、サラは未来への戦いを決意し、次なる物語へと向かっていきます。

映画の影響と評価

『ターミネーター』は、その革新的な特撮技術や緊迫感のあるストーリー展開で多くのファンを魅了しました。作品のテーマは、創造主に対する反乱や人間の意志と運命という問いかけなど、強く響くものがあります。また、名台詞「I'll be back」は、シュワルツェネッガーのトレードマークとなり、今なお多くの作品に引用されています。

本作は批評家からの高評価を受け、観客からも支持を集めました。その影響は映画業界に広がり、以来、数多くの続編やスピンオフが作られています。加えて、文化的、歴史的な重要性から、映画史に名を刻み続けています。『ターミネーター』は、単なるアクション映画を超えた作品として、今後も語り継がれることでしょう。

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