ダイタクロンシャン

ダイタクロンシャンについて

ダイタクロンシャン（Daitaku Longchamp）は1985年3月26日に誕生した日本の競走馬で、特に1987年のデイリー杯3歳ステークスでの勝利が印象に残っています。この馬は北海道平取町で生まれ、栗東の吉永忍厩舎で育てられました。デビュー戦は1987年7月、小倉の新馬戦で、トップジョッキーの武豊が騎乗しましたが、結果は3着に終わりました。

初めての勝利は4戦目の未勝利戦で掴み、続く野路菊ステークスでは6着、もみじ賞では3着と徐々にレースでの存在感を示していきました。そして、迎えたG2デイリー杯3歳ステークスでは、騎手が増井裕に乗り替わるも10番人気の評価を覆し、見事に勝利。増井にとっては初の重賞制覇となり、彼の名を広めるきっかけにもなりました。

その後、Daitaku LongchampはG1阪神3歳ステークスに出走し、ここでも6番人気ながら2着と健闘。これにより3歳シリーズのクラシック戦線への期待が高まりましたが、以降は思うような結果を出すことができませんでした。1988年はシンザン記念から始動したものの、1番人気に押されながらも13着と大敗。その後、長い休養を経てレースに復帰しましたが、成績は振るわず、全て2桁着順という結果となってしまいました。

続く1989年も厳しい状況は続きました。年始の金杯では13着、さらに5戦連続で2桁着順となります。その中でも関門橋ステークスで5着、小倉大賞典で4着に入ったことから、徐々に復調の兆しを見せたものの、シルクロードステークスでは再び崩れ、その後も着外が続く展開が続きました。この年の戦績は13戦をこなすも未勝利という結果に終わりました。

1990年以降も現役続行を選択したダイタクロンシャンですが、なかなか上位争いには絡めず、年始の寿ステークスで7着となるも、その後は全て2桁着順での低迷が続きました。1991年には1500万以下の条件戦に出走しましたが、どれも結果を残すことができず、通算31戦2勝で現役を引退。特に1988年のシンザン記念で1番人気に支持されたが、結果は惨敗となり、それ以降のほとんどのレースで人気も低迷しました。

血統について

ダイタクロンシャンの父であるダイタクチカラは笠松競馬場と名古屋競馬場を中心に活躍し、通算41戦で26勝を挙げ、その内重賞も5勝している実力馬です。一方、母のダテロンシャンは中央競馬で2勝を達成しました。

まとめ

波乱に満ちた競走人生を歩んだダイタクロンシャンは、3歳時の成功が際立ちますが、その後は厳しい戦いを強いられ、引退に至りました。彼のキャリアは競馬界での試練と栄光のドラマを物語っています。

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