アルバム『ダイレクト』の概要
ヴァンゲリスが
1988年にリリースした『ダイレクト』は、彼の音楽史において重要な作品の一つです。前作『マスク』から約3年半ぶりのアルバムとなり、アリスタレコードへの移籍後の初めてのリリースでしたが、その後に彼はWEAに再移籍することになります。『ダイレクト』は、アナログシンセサイザーからデジタルシンセサイザーへと移行したことで、これまでにない革新性と深みを音楽に与えています。
収録曲一覧
アルバムには、以下の曲が収められています:
- - モーション・オヴ・スターズ - The Motion Of Stars (4:20)
- - ウィル・オヴ・ザ・ウインド - The Will Of The Wind (4:44)
- - メタリック・レイン - Metallic Rain (6:10)
- - エルスホエア - Elsewhere (5:43)
- - ダイヤル・アウト - Dial Out (5:22)
- - グロリアーナ - Glorianna (Hymn A La Femme) (4:22)
- - ローテーションズ・ロジック - Rotation's Logic (3:30)
- - アポロの神託 - The Oracle Of Apollo (3:56)
- - メッセージ - Message (7:11)
- - アーヴェ - Ave (5:03)
- - ファースト・アプローチ - First Approach (5:00)
- - 銀河ラジオ・ステーション - Intergalactic Radio Station (7:46)
これらの楽曲は、それぞれ独自のテーマや雰囲気を持ち、
ヴァンゲリスの特徴である映画的な音楽スタイルを色濃く反映しています。
アルバムとシングルのリリース
『ダイレクト』は、CDフォーマットでリリースされ、同時に数枚のCDシングルも欧州で発売されました。特に注目されたのは、「The Will of The Wind」と「Metallic Rain」、「Intergalactic Radio Station」のシングル版です。
- - The Will of The Wind (661 767)
- The Will of The Wind (4:38)
- Metallic Rain (6:19)
- Intergalactic Radio Station (7:54)
これらの曲はアルバムの中でも特に人気が高く、多くのリスナーに愛されています。
影響と使用
アルバムに収録された曲の中には、
東京ディズニーランドの
トゥモローランドで使用されたトラックもあります。特に「モーション・オヴ・スターズ」、「エルスホエア」、そして「アーヴェ」は、パークの背景音楽として流れ、多くの来園者に親しまれています。これにより、
ヴァンゲリスの音楽がエンターテインメントの一部となり、その影響力の幅広さが証明されています。
『ダイレクト』は、単なるアルバムを超えて、デジタル音楽の新しい時代を切り開く象徴的な作品です。
ヴァンゲリスの卓越した才能が、時代を超えた音楽体験を提供していることは、今なお多くの人々に響き続けています。