ダグ・ジョーンズ (右投手)

ダグラス・リード・ジョーンズ（Douglas Reid Jones, 1957年6月24日 - 2021年11月22日）は、アメリカ合衆国インディアナ州レバノン出身のプロ野球選手でした。主にリリーフ投手として活躍し、メジャーリーグで通算303セーブを記録した実績を持つ名クローザーです。

経歴

1982年4月9日、ミルウォーキー・ブルワーズでメジャーデビューを果たしました。その後、1985年4月3日にクリーブランド・インディアンスへ移籍し、1986年に4年ぶりにメジャーの舞台へ復帰しました。

1988年には自身初となるオールスターゲームに選出され、この年は37セーブを記録しました。1990年には自己最多となる43セーブを挙げ、1995年にホセ・メサが46セーブを記録するまで、インディアンスの球団記録を保持していました。

1991年にはシーズン途中にマイナーリーグでの調整登板も経験しましたが、9月にはメジャーに復帰し、先発投手も務めました。この年は36試合に登板し、防御率5.54、7セーブという成績でシーズンを終え、オフにFA（フリーエージェント）となりました。

1992年1月24日、ヒューストン・アストロズと契約。同年は自己最高となる80試合に登板し、防御率1.83という素晴らしい成績を記録しました。しかし、1993年は71試合に登板したものの、防御率は4.54と成績は悪化しました。

1993年のオフには、抑え投手ミッチ・ウィリアムスとのトレードでジェフ・ジューデンと共にフィラデルフィア・フィリーズへ移籍しました。1994年は47試合に登板し、防御率2.17、27セーブを記録しました。

1995年はボルチモア・オリオールズでプレーし、52試合に登板、防御率5.01、22セーブを記録しました。1996年には、シーズン途中にシカゴ・カブスから古巣であるミルウォーキー・ブルワーズへ復帰。同年は52試合に登板し、防御率4.22、3セーブを記録しました。

1997年は75試合に登板し、防御率2.02、36セーブを記録。この記録は、ダン・プリーサックが1989年に記録した33セーブを更新し、ブルワーズの球団シーズン最多セーブ記録となりました。

1998年7月23日には、エリック・プランクとのトレードで再びクリーブランド・インディアンスへ復帰。同年オフにFAとなりました。1998年オフにはオークランド・アスレチックスと契約し、1999年9月11日の対タンパベイ・デビルレイズ戦で、史上11人目となる通算300セーブを達成しました。

2000年を最後に現役を引退。引退後の2021年11月22日に64歳で亡くなりました。死因は非公表ですが、一部メディアは新型コロナウイルス感染に伴う合併症が原因であると報じています。

詳細情報

MLBオールスターゲーム選出：5回（1988年 - 1990年、1992年、1994年）

背番号

45（1982年 - 同年途中）
54（1982年途中 - 同年終了）
39（1986年）
46（1987年 - 1988年途中）
11（1988年途中 - 1991年）
23（1992年 - 1994年）
31（1995年）
27（1996年 - 同年途中）
43（1996年途中 - 1998年）
* 24（1999年 - 2000年）

ダグラス・リード・ジョーンズは、その卓越したリリーフ能力で多くのファンを魅了し、記憶に残る選手として、野球史にその名を刻みました。

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