ダッシュコン

DashConとは

DashCon（ダッシュコン）は、特にTumblrのファンダムに焦点を当てたファンイベントであり、かつてはTumbl-Con USAという名称で知られていました。2014年7月11日から13日まで、イリノイ州シャンバーグのルネッサンス・シャンバーグ・コンベンションセンター・ホテルで開催されました。しかし、このイベントは多くの不備や突然のトラブルによって、参加者やメディアに強い印象を与えることとなりました。

イベントの経緯

ダッシュコンのコンセプトは、Tumblrユーザーを対象にした大規模なイベントを作ることでした。ドクター・フーやSHERLOCK、スーパーナチュラルといった人気ファンダムが中心に取り上げられ、参加者は交流や活動を楽しむことが期待されていました。前売りチケットは、クラウドファンディングプラットフォームのインディーゴーゴーを通じて販売され、資金調達が行われました。

しかし、イベント開催直前に主催者側は名称を変更し、Tumblrとの公式な関係がないことを表明しました。その新しい名称が「DashCon」となり、多くの参加者に興味を引くこととなりました。

開催時の混乱

ダッシュコンは、メーガン・イーライとロクサーヌ・シュワイターマンによって運営されましたが、開始初日から様々な問題が発生しました。イベントの初日、参加者からは会場の混雑度や運営の不備を指摘する声が上がり始めました。出店者が売上不振で撤退する事態や、18禁の講演に未成年が参加できるという異常事態が報告されました。

さらに、会場のホテルから突然、即金で2万ドルの支払いを求められるというトラブルも発生しました。主催者側は入場料で賄うことを約束していたと言い、混乱はさらに深まりました。この状況に対処するため、主催者は参加者からPayPal経由での寄付を募ることにしました。

クラウドファンディングとその後

この募金活動では、17,000ドルの目標が掲げられました。参加者はさまざまな方法で声を上げ、目標金額を達成することができましたが、この出来事はイベントに対する信頼を揺るがす結果となりました。

また、最初は出演予定だったゲストの宿泊代を運営側がカバーするとされながら、結局は俳優やキャストたちが自ら支払う形になりました。多くの参加者は、これを不適切な運営の一例と捉え、強い不満を感じました。

ボールプールのミーム化

特に注目を集めたのは、会場に設置された小さなボールプールでした。結局このボールプールはほとんど誰にも利用されず、代わりに参加者に対して「ボールプール一時間追加」の権利が案内されました。この発言は瞬く間にインターネットミームとなり、パロディやクリエイティブな作品を生むきっかけとなりました。

結果とその後

ダッシュコンは、結局2014年をもって終了し、その後は開催されることはありませんでした。主催者側は再びイベントを行う意向を示しつつも、Tumblrのコミュニティ内でのたくさんの問題を引き起こし、参加者にとって忘れがたい経験となりました。また、この事例は他のイベント企画やファン活動に対する厳しいチェックを促す一因ともなりました。

その後、2014年9月には別のイベントEmoti-Conがダッシュコンと関連があるのではないかという疑惑も生じ、一連の混乱はTumblrコミュニティ内での記憶に鮮やかに残りました。

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