ダッペエ

ダッペエ：館山市の脱力系マスコットキャラクター

ダッペエは、千葉県館山市が生んだユニークなマスコットキャラクターです。その名前は、房総地方の方言で「〜だろう！」という意味を持つ「〜だっぺ！」に由来しています。「ゆるキャラ」というよりは、むしろ「脱力系キャラ」という独自の立ち位置を確立しています。

誕生までの経緯：地元愛が生んだキャラクター

ダッペエが誕生するきっかけは、館山市が市出身のアニメーター・文原聡氏（「館山ふるさと大使」）にマスコットキャラクターの製作を依頼したことでした。文原氏は、快くこの依頼を無償で引き受け、館山市を象徴するイメージを基に、キャラクターデザインに取り組みました。

初期の段階で「ダッペエ」というネーミングは文原氏によって命名されました。キャラクター製作は順調に進みましたが、一般公開直前に文原氏からデザインの白紙撤回が告げられます。しかし数ヶ月後、現在のダッペエの容姿となる新たなサンプルが届けられました。

文原氏は、「館山で生まれ育った事に誇りを持ってもらいたい。そして、館山の良さを再認識し、故郷を大切にしてもらいたい。」という願いを込めてダッペエをデザインしました。2010年12月に、ダッペエは正式に誕生しました。

文原氏はこのキャラクターについて、「海・花ではなく、館山にしかないものをと考えた結果が方言だった。『〜だっぺ（〜だろう）』という方言は、千葉県・茨城県でも使われているが、早い者勝ちというふうに受けとめている。このキャラクターは、適度な気持ち悪さで、とても気に入っている。」と語っています。

ダッペエのキャラクター設定

ダッペエは、房州育ちの犬（雑種）で、『南総里見八犬伝』に登場する八房の親戚の末えいの知り合いの親戚にあたるという設定です。性格は大らかで、どこか適当。

外見的な特徴としては、頭部が「ダッペエ」の「ペ」、腹部がローマ字表記の「DAPPEE」の「D」の形をしていることが挙げられます。また、あばら骨が1本足りないというユニークな設定も。首には、『南総里見八犬伝』の八犬士が持つ霊玉「仁」・「義」・「礼」・「智」・「忠」・「信」・「孝」・「悌」をイメージした首輪を付けています。

ダッペエは、犬なのに「ワンワン」ではなく「ペエペエ」と吼えます。また、語尾に「〜っぺ!」と付けて会話することもできます。

イベントでの活躍とグッズ展開

ダッペエは、館山市内で開催される様々なイベントに、ポスターや着ぐるみとして登場し、地域を盛り上げています。また、2015年5月からは公式LINEスタンプも販売されており、一定のペースで売り上げを伸ばしています。

過去には、携帯オフィシャルサイト「ダッペエモバイル」で着信ボイスがダウンロードできましたが、現在はサービスを終了しています。

「2013年ご当地キャラ総選挙（日本百貨店協会主催）」にも出馬しましたが、関東・甲信越・静岡地区の166キャラクター中29位という結果に終わりました。

ダッペエは、そのユニークなキャラクターと親しみやすい方言で、館山市の魅力を発信する役割を担っています。今後の活躍にも期待です。

外部リンク

館山市ホームページのURL'>館山市ホームページ
ダッペエオフィシャルサイト
* studio crocodile

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