ダニエラ・クルコウェル

ダニエラ・クルコウェル（Daniela Yael Krukower、1975年1月6日生まれ）は、アルゼンチンのブエノスアイレス出身の柔道選手です。主に63kg級で活躍しました。身長は175cm。

生い立ちと柔道との出会い

クルコウェルは、ブエノスアイレスのユダヤ人家庭に生まれ、5歳という幼い頃に柔道を始めました。その後、イスラエルに移住し、ジュニアチャンピオンに輝くなど、早くからその才能を発揮していました。しかし、14歳の時に一旦柔道から離れ、テニス、トライアスロン、陸上競技の走高跳など、様々なスポーツに挑戦しました。特に走高跳ではジュニアチャンピオンになるほどの才能を見せました。

柔道への復帰とアルゼンチンへの帰化

その後、クルコウェルは再び柔道に復帰し、活躍を続けました。しかし、イスラエルの柔道連盟が特定のライバル選手を優遇しているのではないかという不満を抱くようになり、1999年には出生国であるアルゼンチンに帰化を決意しました。

オリンピックと世界選手権での活躍

2000年のシドニーオリンピックには70kg級で出場しましたが、2回戦で敗退しました。しかし、2003年の世界選手権63kg級では、決勝でキューバのドリュリス・ゴンサレスを谷落で一本勝ちし、アルゼンチンの選手として初めて世界チャンピオンに輝きました。これはアルゼンチン柔道界にとって歴史的な出来事でした。

2004年のアテネオリンピックでは、準決勝で日本の谷本歩実と対戦。谷本の袖釣込腰で技ありを取られた際に腕を負傷し、棄権負けとなり5位に終わりました。2008年の北京オリンピックにも出場しましたが、2回戦で敗退しています。

主な戦績

クルコウェルは数々の国際大会で優秀な成績を収めています。

66kg級
1995年 - ベルギー国際　3位
1997年 - マカビア競技大会　3位
63kg級
1998年 - ロシア国際　3位
1998年 - グルジア国際　3位
1999年 - パンナム選手権　2位
2000年 - ドイツ国際　2位
2001年 - ハンガリー国際　3位
2001年 - チェコ国際　3位
2002年 - 南アメリカ競技大会　2位
2002年 - 南米選手権　63kg級　2位　無差別　3位
2002年 - パンナム選手権　3位
2003年 - イギリス国際　優勝
2003年 - パンナム選手権　優勝
2003年 - パンアメリカン競技大会　3位
2003年 - 世界選手権　優勝
2004年 - オーストリア国際　3位
2004年 - イギリス国際　優勝
2004年 - アテネオリンピック　5位
2005年 - チェコ国際　3位
2005年 - パンナム選手権　3位
2006年 - ハンガリー国際　3位
2006年 - パンナム選手権　3位
2007年 - パンナム選手権　2位
2007年 - パンアメリカン競技大会　3位
2008年 - パンナム選手権　3位
2009年 - パンナム選手権　優勝

ダニエラ・クルコウェルは、アルゼンチン柔道界のパイオニアとして、その名が深く刻まれています。

ダニエラ・クルコウェル - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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