ダニー・マッケリー

ダニー・デズモンド・マッケリーについて

ダニー・デズモンド・マッケリー（Danny Desmond Makkelie）は、1983年1月28日生まれのオランダ出身のサッカー審判員です。彼はロッテルダムの警察検査官としての職務の傍ら、オランダサッカー協会の審判指導者としても活動しています。2011年からは国際サッカー連盟（FIFA）に登録された国際審判員として、世界各国の試合を裁く立場にいます。また、欧州サッカー連盟（UEFA）のエリートカテゴリーに属し、多くの国際試合も担当しています。

特に彼のファーストネーム「Danny」はオランダ語では「デニー」と発音されます。

大会での審判活動

マッケリーは多くの重要な国際大会で審判を務めてきました。2012年7月15日には、UEFA U-19欧州選手権の決勝を担当し、その評価は高まりました。2018年にはUEFAヨーロッパリーグ決勝で副審を務めた後、翌年の2020年にはセビージャとインテル・ミラノの間のヨーロッパリーグ決勝で主審を任されました。

また、彼はFIFAクラブワールドカップ2020準決勝でパルメイラスとティグレスの試合を裁き、UEFA EURO 2020でも重要な役割を果たしました。この大会では、ラウンド16のイングランド対ドイツや、準決勝のイングランド対デンマークの試合などを担当しました。

ビデオアシスタントレフリーとしての活動

マッケリーは、ビデオアシスタントレフリー（VAR）としても国際的な舞台での経験を豊富に持っています。主な大会として、FIFAクラブワールドカップ2016決勝、2017 FIFA U-20ワールドカップ決勝、そして2018 FIFAワールドカップの決勝などでVARを務めました。特に、2019 FIFA女子ワールドカップにおいても、フランス対ナイジェリア及びジャマイカ対イタリアの試合では、新たなルールに基づくPKの判定変更に影響を与え、多くの注目を集めました。

議論を呼んだ判定

マッケリーはその審判としてのキャリアの中で、数件の議論を呼ぶ判定も行っています。2021年3月27日には、2022 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のポルトガル対セルビア戦で、クリスティアーノ・ロナウドのシュートがゴールラインを割ったかどうかを巡り、ノーゴールと判定しました。これに対し、ロナウドは激昂し試合後にマッケリーが誤審を認める事態が発生しました。

また、2021年7月7日のEURO 2020準決勝においても、延長前半の接触に対しペナルティを与えたことが批判を浴びました。ただし、試合のVAR担当者はマッケリーの判定が正当であったと伝えています。

結論

ダニー・マッケリーは、国際的なサッカー界において経験豊富な審判員であり、そのキャリアは多くのリーグや大会での貢献により築かれてきました。彼の審判活動は、サッカーの公正性と公平性を支える重要な役割を果たしています。

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