ダビド・ポポビッチ

ダビド・ポポビッチ

ダビド・ポポビッチ（David Popovici、2004年9月15日生まれ）は、ルーマニアのブカレスト出身の競泳選手です。自由形を専門としており、特に100mと200mで傑出した成績を収めています。元100m自由形の世界記録保持者であり、その才能は世界中で高く評価されています。

経歴

ポポビッチは16歳で2020年東京オリンピックに出場し、100m自由形では47秒88を記録。決勝では48秒04で7位入賞を果たしました。200m自由形では1分44秒68のルーマニア国内新記録を樹立し、4位入賞という素晴らしい結果を残しました。このオリンピックでの活躍を機に、彼は世界的な注目を集めるようになりました。

2022年はポポビッチにとって飛躍の年となりました。世界水泳選手権の200m自由形決勝では、1分43秒21という記録で金メダルを獲得。これは当時の歴代4位、世界ジュニア新記録となる素晴らしいタイムでした。さらに、100m自由形準決勝では47秒13をマークし、これも歴代9位、世界ジュニア新記録となりました。決勝ではややタイムを落としたものの、47秒58で2つ目の金メダルを獲得し、世界水泳選手権で100m・200m自由形の2冠を達成。これは1973年の第1回大会以来、49年ぶりの快挙となりました。

同年、ヨーロッパ水泳選手権でも圧倒的な強さを見せつけました。100m自由形準決勝で46秒98を記録し、この時点で史上4人目の46秒台をマーク。続く決勝では、13年ぶりに世界記録を更新する46秒86で優勝を果たしました。200m自由形でも1分42秒97の世界ジュニア新記録で優勝し、100mとの2冠を達成。200m自由形で1分42秒台を記録したのは史上3人目という偉業です。

自己ベスト

50m自由形：22秒16
100m自由形：46秒86（世界記録）
200m自由形：1分42秒97（ルーマニア記録・世界ジュニア記録）
400m自由形：3分47秒48

プレースタイル

ダビド・ポポビッチの泳ぎの特徴は、その高いストローク頻度と、水をとらえる力の強さにあります。特に200m自由形では、前半から積極的に攻めるレース展開が多く、そのスピードを最後まで維持する持久力も持ち合わせています。スタートからゴールまで、常に高い集中力を保ち、無駄のない洗練されたフォームで、見るものを魅了します。

今後の展望

若干10代ながら、世界のトップスイマーとしてその名を轟かせているダビド・ポポビッチ。今後の目標としては、世界選手権やオリンピックでのさらなるメダル獲得はもちろんのこと、自身の持つ世界記録の更新も視野に入れていることでしょう。若さと才能に溢れる彼の今後の活躍から目が離せません。

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