ダミアーノ・クネゴ

ダミアーノ・クネゴは、1981年生まれ、イタリア出身の元プロロードレース選手です。2002年にプロデビューし、2004年には22歳という若さでジロ・デ・イタリア総合優勝を果たし、一躍その名を知られるようになりました。

クライマーとしての才能を開花させ、ジロ・デ・イタリアでのステージ4勝、総合優勝という輝かしい成績を収めました。その後も、ジロ・ディ・ロンバルディア、アムステルゴールドレースなど、ワンデーレースでもその実力を発揮し、2008年の世界選手権では2位に入賞するなど、記憶に残る活躍を見せました。

特に、秋のジャパンカップサイクルロードレースでは2度の優勝経験があり、日本においても非常に馴染み深い選手の一人です。169cmと小柄ながらも、端正な容姿から「il Piccolo Principe（イル・ピッコロ・プリンチペ）」、つまり「小さな王子様」という愛称で親しまれ、多くのファンを魅了しました。

主な戦績

2004年：ジロ・デ・イタリア 総合優勝
2004年：ジロ・ディ・ロンバルディア 優勝
2005年：ジャパンカップサイクルロードレース 優勝
2006年：ツール・ド・フランス 新人賞
2007年：ジロ・ディ・ロンバルディア 優勝
2008年：アムステルゴールドレース 優勝
2008年：ジロ・ディ・ロンバルディア 優勝
2008年：ジャパンカップサイクルロードレース 優勝
2008年：世界選手権ロードレース 2位
2009年：ブエルタ・ア・エスパーニャ 2勝
2011年：ツール・ド・ロマンディ 区間1勝

2015年からはNIPPO・ヴィーニファンティーニに移籍し、キャプテンとしてチームを牽引。2018年に現役を引退しましたが、その功績は今もなお多くの人々に語り継がれています。

エピソード

クネゴがジロ・デ・イタリアで総合優勝を成し遂げた2004年当時、ステージレースの総合優勝争いは20代後半からが一般的であると考えられていました。22歳という若さでのグランツール制覇は、ヤン・ウルリッヒ以来の衝撃として、ロードレース界に大きな驚きを与えました。

また、ジャパンカップサイクルロードレースとの相性が非常に良く、数々の好成績を残しています。2018年には、競技から引退したにもかかわらずジャパンカップクリテリウムに出走するなど、日本への特別な思い入れも持っていました。

所属チーム

2002～2004年：サエコ
2005～2014年：ランプレ
2015～2018年：NIPPO・ヴィーニファンティーニ

ダミアーノ・クネゴは、その才能と努力で数々の栄光を掴み、多くのファンに感動を与えた偉大なロードレース選手として、その名を歴史に刻んでいます。

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