ダメヅマリ

ダメヅマリとは

囲碁における「ダメヅマリ」とは、石の呼吸点である「ダメ」が詰まってしまう状態を指します。ダメが詰まることで、本来なら生きているはずの石が死んでしまったり、地が減ってしまうなど、様々な不都合が生じます。そのため、ダメヅマリは、囲碁において非常に重要な概念であり、常に注意を払う必要があります。

ダメヅマリが引き起こす問題点

ダメヅマリは、主に以下の2つの問題を引き起こします。

1. 石の死活問題: ダメが詰まると、相手に石を取られてしまう可能性があります。特に、自分の石のダメが詰まってしまうと、相手は容易にその石を捉えることができるため、石の死活に直結する問題となります。
2. 地の減少: ダメが詰まると、本来なら自分の地となるはずの場所が相手の地になってしまう可能性があります。特に、終盤でダメが詰まってしまうと、地が大きく減少してしまうため、勝敗を左右する重要な問題となります。

ダメヅマリの具体例

以下に、ダメヅマリの具体例をいくつか示します。

例1: 石の死活に関わるダメヅマリ



左図において、aの場所にダメが空いている場合、右図のように黒1と打たれても、白4までと対応することで白石は生きることができます。しかし、もし▲の位置にダメが詰まっていると、黒1から3と進んだ時に、白はaの地点に打つことができず、白石はそのまま死んでしまいます。この例のように、僅かなダメの有無が石の生死を左右することがあります。

例2: 地の減少を招くダメヅマリ



左図では、一見すると白地が完全に確保されているように見えます。しかし、外側のダメがすべて詰まっているため、右図のように黒1から打ち進められると、セキという状態になり、結果として白地はゼロになってしまいます。もし、ダメが一つでも空いていれば、黒9の後に白がaに詰めて石を取ることができ、白地を確保できます。

例3: 眼の形成を妨げるダメヅマリ



この図では、黒1にダメを詰められると、白はどう打っても上の四目の空間に眼を作ることができず、結果として白石は全滅してしまいます。この例のように、ダメヅマリは眼の形成を妨げ、石の死活に大きな影響を与えます。

ダメヅマリを避けるためのポイント

ダメヅマリを避けるためには、以下のポイントに注意することが重要です。

石のダメを常に意識する: 自分の石のダメだけでなく、相手の石のダメも常に意識して、ダメが詰まる可能性がないか確認することが大切です。
不用意にダメを詰めない: ダメを詰めることで、自分が不利になる場面も多いため、不用意にダメを詰めないように注意しましょう。
* 広い視野で盤面を見る: 部分的な状況だけでなく、広い視野で盤面全体を見て、ダメヅマリが起こりそうな場所がないか確認しましょう。

まとめ

ダメヅマリは、囲碁において非常に重要な概念であり、常に意識して対局する必要があります。不用意なダメヅマリは、石の死活や地の増減に大きく影響するため、十分に注意しましょう。

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