ダリオ・チオーニ

ダリオ・チオーニ（Dario Cioni、1974年12月2日 - ）は、イギリスのレディング出身のイタリア人自転車競技選手です。主にロードレースで活躍しましたが、マウンテンバイクの経験も持っています。

経歴

1992年から2000年まで、マペイ・マウンテンバイクチームに所属し、マウンテンバイクレースを中心に活動していました。この時期に培った技術と体力は、後のロードレースでの活躍の礎となりました。

2000年、マペイ・クイックステップと契約し、プロのロードレース選手としてのキャリアをスタートさせます。ここから、チオーニはロードレースの世界でその才能を開花させていきます。

2002年には、ジロ・デ・イタリアに初出場し、総合29位という成績を残しました。初めてのグランツールへの挑戦で、確かな実力を見せつけました。

2003年、ファッサ・ボルトロに移籍し、ツール・ド・フランスに初出場。総合79位で完走を果たします。

2004年は、チオーニにとって飛躍の年となります。ツール・ド・ロマンディで総合5位、ジロ・デ・イタリアでは山岳コースで健闘し、総合4位入賞を果たしました。また、ツール・ド・スイスでも総合3位に入るなど、安定した成績を残しました。そして、6月22日に行われた国内選手権・個人タイムトライアルでは見事優勝を飾りました。同年にはブエルタ・ア・エスパーニャにも初出場しましたが、ヘマトクリット値の問題から世界選手権への参加は叶いませんでした。

2005年、リクイガス・ビアンキに移籍し、ジロ・デ・イタリアで総合13位となりました。引き続きグランツールで存在感を示します。

2006年には、ツール・ド・ロマンディで総合6位に入賞しています。

その後、2007年にプレディクトール・ロット、2009年にISDとチームを移籍し、2010年には名門チーム・スカイに加入。ベテランとしての経験をチームに還元しました。

2010年のジロ・デ・イタリアでは、総合17位という成績を残しています。

2011年、長年のプロキャリアに終止符を打ち、引退しました。

チオーニは、マウンテンバイクで培った技術とロードレースでの経験を活かし、数々の好成績を残しました。特に、ジロ・デ・イタリアでの活躍や国内選手権での優勝は、彼のキャリアを代表するものです。引退後は、その経験を活かして後進の育成に携わることが期待されています。

外部リンク

* ダリオ・チオーニ - サイクリングアーカイヴス（英語）

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