ダルセル・ヤンジ

ダルセル・ヤンジ（Darcel Yandzi、1973年6月11日 - ）は、フランスの著名な柔道選手です。コンゴ民主共和国のキンシャサ出身で、78kg級および86kg級で活躍しました。身長は184cm。

人物

ヤンジ選手は、1992年の世界ジュニア柔道選手権大会で、決勝において韓国の尹東植選手を破り、見事優勝を果たしました。翌1993年には、ヨーロッパ選手権でも優勝を飾るなど、若くしてその才能を開花させました。同年、世界選手権に出場するも、準決勝で韓国の全己盈選手に技ありで敗れ、3位入賞という結果となりました。

1996年には、フランス国際柔道大会で優勝。その後、階級を86kg級に上げ、アトランタオリンピックに出場しました。しかし、準々決勝でルーマニアのアドリアン・クロイトル選手に大外返で敗れ、敗者復活戦でも吉田秀彦選手に判定で敗れ、9位に終わりました。

引退後は、指導者として柔道界に貢献。イギリスチームのコーチを経て、フランスチームのコーチに就任し、後進の育成に尽力しています。

また、フランスの英雄、テディ・リネール選手が、模範とする柔道家として、井上康生、ダビド・ドゥイエ両選手と並んで、ヤンジ選手の名前を挙げています。これは、ヤンジ選手の柔道スタイルや精神が、リネール選手に大きな影響を与えていることを示しています。

主な戦績

78kg級

1992年 - フランス国際　5位
1992年 - イギリス国際　2位
1992年 - 世界ジュニア　優勝
1992年 - ヨーロッパジュニア　優勝
1993年 - ヨーロッパ選手権　優勝
1993年 - 世界選手権　3位
1993年 - ヨーロッパジュニア　優勝
1994年 - チェコ国際　3位
1994年 - オランダ国際　3位
1995年 - ドイツ国際　3位
1996年 - フランス国際　優勝
1996年 - オランダ国際　優勝(86kg級)

81kg級

1998年 - イギリス国際　優勝
2000年 - ベルギー国際　優勝

ダルセル・ヤンジ選手は、選手としてだけでなく、指導者としても多くの功績を残し、柔道界に多大な貢献をした人物として、記憶されることでしょう。

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