ダンディ2 華麗な冒険

ダンディ2 華麗な冒険

『ダンディ2 華麗な冒険』（原題：The Persuaders!）は、1971年から1972年にかけてイギリスのITVで制作・放送された、冒険をテーマにしたテレビ番組です。この作品は、ロジャー・ムーアとトニー・カーティスという二人のスターが共演し、魅力的なキャラクターたちが難事件を解決していく姿を描いています。

番組は、日本でも1974年から1975年にかけて放送され、NET（現在のテレビ朝日）の土曜23時枠で放送されたセイコー一社提供の『セイコーホームシアター'S'』の第1弾として視聴者に親しまれました。当初の放送ではカットされたシーンが、後にスーパー!ドラマTVで字幕付きで補完され、本国でのエピソードの順番で再放送されました。また、全24話が制作され、DVD-BOXも全2BOXとして発売される人気を博しました。

登場キャラクターとストーリー

ストーリーは、イギリスの公爵であるブレット・シンクレア卿（ロジャー・ムーア）と、アメリカの億万長者であるダニー・ワイルド（トニー・カーティス）という異なるバックグラウンドを持つ二人の男性が、フルトン元判事の仲介によって出会い、コンビを結成するところから始まります。彼らは共にハンサムでプレイボーイですが、育ちや性格は全く異なります。二人の冒険は、スリリングな事件やユーモアを交えた展開で視聴者を惹きつけました。

特に、トニー・カーティスはこの番組での演技により、ドイツのバンビ賞やフランスの「Tele 7 jours」の1971年度ベストアクター賞を受賞しました。彼とロジャー・ムーアの友情は撮影を通じて深まり、その後も長い付き合いを持つようになったことでも知られています。日本版では、広川太一郎がカーティスの吹き替えを担当し、ユーモラスなアドリブが印象的な作品となりました。これらの要素が日本の視聴者にも支持された理由の一つです。

しかし、全24話が制作されたものの、番組は途中で打ち切りとなってしまいました。その後、ムーアは007役にキャスティングされることができたため、運命的な転機となったとも言えます。また、この番組は放送時には史上最高の制作コストを誇るテレビ番組としても注目されていました。

映画化の予定

2008年には、この人気シリーズがジョージ・クルーニー（ダニー・ワイルド役）とヒュー・グラント（ブレット・シンクレア役）主演の映画としてリメイクされる計画がありましたが、その後の情報は明らかになっていません。

このように、1970年代のテレビドラマとして多くのファンを魅了した『ダンディ2 華麗な冒険』は、今もなおその志向やキャラクターたちが色褪せることなく語られ続けています。現代の視聴者にとっても、魅力的な冒険の世界を再発見する機会が、再放送やDVDなどを通じて提供されていることでしょう。

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