ダン・ウィズ・ミラーズ

ダン・ウィズ・ミラーズ (Done with Mirrors)

エアロスミスが1985年に発表したアルバム『ダン・ウィズ・ミラーズ』は、バンドにとって重要なターニングポイントとなりました。

1984年、ジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードがエアロスミスに復帰し、オリジナル・ラインナップが再結成されます。同年5月には再結成ツアーを開始し、1985年にゲフィン・レコードとの契約を獲得、本作の制作に至りました。LP版は8曲入りでしたが、CD版には「ダークネス」が追加収録され、全9曲となっています。

セールス面では特筆すべき成功を収めたとは言えませんが、音楽評論家からの評価は高く、Stephen Thomas Erlewineはallmusic.comで「『ロックス』以来の傑作」と評し、「後のアルバムとは異なり、エアロスミスの名曲の核となる要素が本作に力強さを与えている」と分析しました。しかし、メンバー自身の本作に対する評価は、必ずしも高くはありません。ブラッド・ウィットフォードによれば、レコーディングはプロデューサーのテッド・テンプルマンとの間で意見の相違が多く、難航したようです。

アルバムからの先行シングル「熱く語れ (Let the Music Do the Talking)」は、ジョー・ペリー・プロジェクトが1980年に発表したアルバム『熱く語れ!』収録曲を改作したもので、Billboard誌のメインストリーム・ロック・チャートで18位を記録しました。

収録曲

クレジットは全曲エアロスミスによる作曲となっています。

1. 熱く語れ - Let the Music Do the Talking - 3:46
2. マイ・フィスト、ユア・フェイス - My Fist Your Face - 4:21
3. シェイム・オン・ユー - Shame on You - 3:20
4. リーズン・ア・ドッグ - The Reason a Dog - 4:12
5. シーラ - Shela - 4:24
6. ジプシー・ブーツ - Gypsy Boots - 4:15
7. シーズ・オン・ファイア - She's on Fire - 3:45
8. ザ・ホップ - The Hop - 3:41
9. ダークネス - Darkness - 3:45

参加ミュージシャン

スティーヴン・タイラー - ボーカル、ピアノ、ハーモニカ
ジョー・ペリー - ギター、バッキング・ボーカル
ブラッド・ウィットフォード - ギター
トム・ハミルトン - ベース
* ジョーイ・クレイマー - ドラムス

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