ダン・コルブ

ダン・コルブ：苦難を乗り越えクローザーとして輝いた右腕

ダン・コルブ（Daniel Lee Kolb, 1975年3月29日 - ）は、アメリカ合衆国イリノイ州出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、主にリリーフで活躍しました。

レンジャーズでの苦悩とブルワーズでの開花

1995年のMLBドラフトでテキサス・レンジャーズから6巡目指名を受けプロ入り。しかし、レンジャーズ時代は故障に苦しみ、なかなか芽が出ませんでした。

転機となったのは、2003年に移籍したミルウォーキー・ブルワーズでした。シーズン後半からクローザーに定着すると、2年間で計60セーブを挙げる活躍を見せました。2004年にはオールスターゲームにも選出され、キャリアの絶頂期を迎えました。

ブレーブスでの苦戦とブルワーズへの帰還

2005年、コルブはアトランタ・ブレーブスに移籍。前年までクローザーを務めていたジョン・スモルツが先発に復帰したため、その後釜として期待されました。しかし、開幕から調子が上がらず、5月にはクローザーの座を剥奪されてしまいます。その後はセットアッパーとして登板しましたが、安定感を欠き、防御率は5.93と精彩を欠きました。

2006年には再びブルワーズに復帰。かつてのクローザーとしての実績を買われての復帰でしたが、2005年の不調から脱却することはできませんでした。

パイレーツでの挑戦と引退

2007年、コルブはピッツバーグ・パイレーツと契約。メジャー昇格を目指しましたが、目覚ましい活躍はできず、この年が現役最後のシーズンとなりました。

プレースタイル

最速150km/hを超える速球とスライダー、チェンジアップを武器に、打者を打ち取る本格派右腕でした。ブルワーズ時代には、その球威と安定感でクローザーとしてチームに大きく貢献しました。

成績

通算成績：250登板 10勝15敗 72セーブ 防御率4.12

まとめ

ダン・コルブは、レンジャーズ時代に故障で苦しみながらも、ブルワーズでクローザーとして才能を開花させた苦労人です。ブレーブスでの不振やパイレーツでの挑戦など、決して順風満帆なキャリアではありませんでしたが、その野球人生は多くの人々に感動を与えました。

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