ダヴィト・バクラゼ (1972年生)

ダヴィト・シュクリス・ゼ・バクラゼの経歴

ダヴィト・シュクリス・ゼ・バクラゼ（グルジア語: დავით შუქრის ძე ბაქრაძე）は、1972年7月1日にトビリシで誕生しました。彼はジョージア技術大学やジョージア行政研究所で学んだ後、トビリシ国立大学で物理学と数学の博士号を取得しました。その後、政府機関で要職を歴任し、さまざまな分野での経験を積むこととなります。

1997年にはスイス国際関係研究所の教育プログラムに参加し、1998年にはジョージ・C・マーシャル安全保障ヨーロッパセンターで研究職に就きます。さらに2001年にはNATO防衛大学を卒業し、ジョージア国家警備隊の予備軍に中尉として入隊しました。このように、彼は早くから国際関係に触れ合い、それを基にしたキャリアを築いていきます。

政治の世界への進出

バクラゼは1997年頃から本格的に政治活動を開始し、同年から2002年までジョージア外務省での勤務を経て、2002年から2004年にはジョージア国家安全保障会議の職員として活躍しました。2004年4月には、ミヘイル・サアカシヴィリ大統領率いる与党統一国民運動から国会議員に選出されました。在任中、彼は欧州大西洋統合委員会の委員長を務め、国際的な舞台でのジョージアの発言力向上に寄与しました。

2007年7月19日には紛争問題担当大臣に任命され、特にアブハジアや南オセチアの問題に対する首席交渉官としての責務を担いました。政治的手腕が求められるこの任命により、彼は国家の政策決定に直接的な影響を与えられる立場となりました。2008年1月には外務大臣に就任し、国際的な外交関係の構築にも力を入れました。

国会議長としての役割

同年4月21日、統一国民運動はバクラゼを政党名簿の比例代表筆頭候補に選出しました。これに伴い、2008年7月7日には満場一致でジョージア国会の議長に選ばれ、議会運営を担うこととなります。彼の指導のもと、国会ではさまざまな重要議案が審議され、国の進展に寄与しました。

2012年の総選挙では、再度比例名簿一位として指名されますが、実業家ビジナ・イヴァニシヴィリが率いる野党連合「ジョージアの夢」が第一党となり、統一国民運動は第二党に転落。結果、バクラゼは少数党院内総務に就任し、国会議長の座は交代となりました。

大統領選挙とその後

その後、バクラゼは2013年の大統領選挙において統一国民運動の候補者に選出されました。選挙は10月27日に行われ、彼は与党ジョージアの夢の候補であるギオルギ・マルグヴェラシヴィリに次ぐ2位の結果となりました。バクラゼはその出来事を契機に、さらに国民の支持を得るための活動を続けることになります。

また、2010年にはポーランド大統領からポーランド共和国コマンダー・メリット十字勲章を受勲し、国際的な評価を得ることにも成功しました。彼の政治的貢献と外交的活動は、今日のジョージアの国際的地位にも影響を及ぼすものとなっています。

以上がダヴィト・シュクリス・ゼ・バクラゼの政治・外交における主な経歴です。彼の活動は、ジョージアの未来を築くための重要な一歩であったと言えるでしょう。

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