ダヴィド・アラバ

ダヴィド・アラバのプロフィールとキャリア

ダヴィド・オラトゥクンボ・アラバ（David Olatukunbo Alaba）は、1992年6月24日にオーストリアのウィーンで生まれたサッカー選手です。彼の主なポジションはディフェンダーで、現在はスペインの強豪クラブ、レアル・マドリードに所属しています。また、オーストリア代表としても活躍しています。本人によると、名前の発音は『デイヴィッド』とのことです。

経歴

クラブキャリア

アラバはオーストリアのSVアスペルンのユースチームでサッカーを始め、2002年にFKアウストリア・ウィーンに移籍しました。その後、2008年にはドイツの名門バイエルン・ミュンヘンのユースチームに加入します。

バイエルン・ミュンヘン

2010年1月、アラバはトップチームに昇格し、プロ契約を結びました。同年2月10日にはDFBポカールの試合でベンチ入りし、59分に交代で出場しトップチームデビューを果たします。2011年にはTSG1899ホッフェンハイムにレンタルされ、シーズン終了後にバイエルンに復帰しました。

2011年12月には、オーストリアの年間最優秀選手に選出され、その後のシーズンも重要な役割を果たします。特に2013-14年シーズンからはジョゼップ・グアルディオラ監督の下で、サイドバックだけでなくインサイドハーフとしても起用されるようになりました。

アラバのプレースタイルは攻撃と守備を巧みに切り替え、特に「偽サイドバック」としての役割が際立っています。2019-20シーズンには、DFBポカール決勝での先制ゴールが評価され、リーグ、DFBポカール、チャンピオンズリーグの3冠達成に貢献しました。2021年にはバイエルンを退団し、新たな挑戦を選びました。

レアル・マドリード

2021年5月28日、アラバはレアル・マドリードと契約を結びます。背番号はかつてのキャプテンであるセルヒオ・ラモスがつけていた4番を背負います。移籍直後の10月24日、FCバルセロナ戦で移籍後初ゴールを決め、チームの勝利に貢献しました。その後も中心選手として活躍し、リーグとチャンピオンズリーグの両方での優勝に寄与しました。

2022年8月のUEFAスーパーカップでは先制ゴールを決め、タイトル獲得に貢献しましたが、2023年12月の試合では左膝前十字靭帯を断裂する怪我を負います。回復には時間がかかるとされ、2024年中の復帰が期待されています。

代表キャリア

アラバは、2009年10月にオーストリア代表デビューを果たし、オーストリア代表としての最年少デビュー記録を樹立しました。2012年にはW杯予選で初得点を記録しました。

人物

もともとはミッドフィールダーだったアラバは、後に左サイドバックにコンバートされます。グアルディオラ監督のもと、従来のサイドバックとは異なる役割を果たすようになり、ビルドアップや攻撃参加に貢献しています。彼は高いスピード、スタミナ、キック精度を持ち、戦術眼にも優れています。

家族については、父がナイジェリア出身のDJ、母がフィリピン人の看護師であり、母国フィリピン代表からも声がかかりましたが、オーストリア代表を選びました。また、アラバはアーセナルFCのサポーターであることを公言しています。

個人成績と成果

アラバはバイエルン・ミュンヘンで多くのタイトルを獲得し、レアル・マドリードに移籍後もタイトルを重ねています。個人としてもオーストリア年間最優秀選手に複数回選出されており、国際舞台でも卓越したプレーヤーとして評価されています。

その多才さと高い実力で、アラバはサッカーの世界で欠かすことのできない存在となっています。

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