ダヴィド・クバッキ

ダヴィド・クバッキ：ポーランドを代表するスキージャンプ選手

ダヴィド・グジェゴシ・クバッキ（Dawid Grzegorz Kubacki）は、1990年3月12日、ポーランドのマウォポルスカ県ノヴィ・タルクで生まれました。6歳からスキージャンプを始め、数々の国際大会で目覚ましい成績を収めてきた、ポーランドを代表するスキージャンプ選手です。

プロフィール

クバッキが国際大会にデビューしたのは2004年12月、FISレースのザコパネ大会でした。2008年にはザコパネ大会でワールドカップに初参戦しましたが、予選を通過することはできませんでした。その後、2011/12シーズンまでワールドカップでのポイント獲得には至りませんでした。

転機が訪れたのは2012/13シーズン。ワールドカップに定着し、個人3戦目のルカ大会で初めてポイントを獲得しました。同年にはノルディックスキー世界選手権代表に選出され、マチェイ・コット、ピオトル・ジワ、カミル・ストッフと共に団体ラージヒルで銅メダルを獲得しました。2014年のソチオリンピックでは、個人ノーマルヒルで32位という結果でした。

2017年、スキージャンプ週間の初戦であるオーベルストドルフ大会で3位に入賞し、自身初の表彰台を経験しました。2018年の平昌オリンピックでは、団体ラージヒルで銅メダルを獲得し、チームに貢献しました。2019年にはプレダッツォ大会でワールドカップ初優勝を果たし、同年開催された世界選手権では、個人ノーマルヒルで劇的な逆転優勝を飾りました。競技後半には激しい雪が降り続くという悪条件の中、1回目で27位だったクバッキは、見事なジャンプで上位選手をごぼう抜きしました。さらに、2019/20シーズンのスキージャンプ週間では総合優勝、2020/21シーズンでは総合3位を獲得するなど、輝かしい成績を残しています。2022年の北京オリンピックでは、個人ノーマルヒルで銅メダルを獲得しました。

2022/23シーズンは、ワールドカップで6勝を挙げるなど、15回もの表彰台に上り、総合1位を独走していました。しかし、妻の病気により残り4試合を欠場し、総合4位でシーズンを終えることとなりました。

主な競技成績

オリンピック

2014年ソチオリンピック (ロシア)
個人ノーマルヒル 31位
2018年平昌オリンピック (韓国)
個人ノーマルヒル 35位
個人ラージヒル 10位
団体ラージヒル 銅メダル
2022年北京オリンピック (中国)
個人ノーマルヒル 銅メダル
混合団体ノーマルヒル 6位
個人ラージヒル 26位
男子団体ラージヒル 6位

世界選手権

2013年ヴァル・ディ・フィエンメ大会 (イタリア)
個人ノーマルヒル 31位
個人ラージヒル 20位
団体ラージヒル 3位
2015年ファールン大会 (スウェーデン)
個人ノーマルヒル 29位
2017年ラハティ大会 (フィンランド)
個人ノーマルヒル 8位
個人ラージヒル 8位
団体ラージヒル 1位
2019年ゼーフェルト大会 (オーストリア)
個人ノーマルヒル 1位
混合団体ノーマルヒル 6位
個人ラージヒル 12位
男子団体ラージヒル 4位
2021年オーベルストドルフ大会 (ドイツ)
個人ノーマルヒル 5位
混合団体ノーマルヒル 6位
個人ラージヒル 15位
男子団体ラージヒル 3位
2023年プラニツァ大会 (スロベニア)
個人ノーマルヒル 5位
個人ラージヒル 3位
男子団体ラージヒル 4位

フライング世界選手権

2016年バート・ミッテルンドルフ大会（オーストリア）
個人 15位
団体 5位
2018年オーベルストドルフ大会（ドイツ）
個人 10位
団体 3位
2020年プラニツァ大会（スロベニア）
個人 15位
団体 3位
2022年ヴィケルスン大会（ノルウェー）
団体 5位
2024年バート・ミッテルンドルフ大会（オーストリア）
個人 24位
団体 8位

ジュニア世界選手権

2006年クラーニ大会（スロベニア）
個人 42位
団体 7位
2009年シュトルブスケ・プレソ大会（スロバキア）
個人 33位
2010年ヒンターツァルテン大会（ドイツ）
個人 31位
団体 5位

ワールドカップ

通算11勝、2位9回、3位18回 (2023/24シーズンまで)

外部リンク

KUBACKI Dawid - 国際スキー連盟のプロフィール （英語）
ダヴィド・クバッキ - Olympedia （英語）

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