ダヴィド・トレゼゲ

ダヴィド・トレゼゲ

ダヴィド・トレゼゲ（David Trézéguet）は、フランス・ルーアン生まれの元サッカー選手で、主にフォワードとして活動しました。1977年10月15日生まれの彼は、両親がアルゼンチン人であり、2歳の時に家族と共にアルゼンチンへ移住しました。そのため、トレゼゲはフランスとアルゼンチンの二重国籍を持っています。

クラブキャリア

トレゼゲは17歳でアルゼンチンのCAプラテンセでプロデビューを果たしましたが、出場機会は限られていました。しかし彼の才能はASモナコのスカウトの目に留まり、1995年にフランスに戻ることになりました。モナコでは最初は苦戦しましたが、徐々に実力を発揮し、1999-2000シーズンには22得点を記録してチームのリーグ制覇に貢献しました。

2000年にはイタリアのユヴェントスFCに移籍します。この移籍には2800万ユーロの費用がかかり、彼はすぐに活躍を見せ、初年度には14得点を挙げました。翌年には24得点でセリエA得点王に輝き、全て流れの中からのゴールということで高く評価されました。その後、怪我に悩まされたものの出場するたびに素晴らしい決定力を見せました。特に2005-06シーズンには23得点を挙げ、チームの成功に寄与しました。

2006年にはユヴェントスの降格が危惧されましたが、彼は仲間たちと共にクラブに留まる決断をします。復帰した2007-08シーズンでは、開幕戦でのハットトリックを含む20得点を記録しました。

その後、2010年に契約を解除し、エルクレスCFへ移籍、2年間の契約を結びましたが、チームがセグンダに降格したため1年で契約は解除されました。2011年にはUAEのバニーヤースSCに移籍し、12月にはCAリーベル・プレートに加入。その後、インドのFCプネー・シティに移籍し、2015年に現役引退を発表しました。彼は引退後、ユヴェントスの幹部としての役職を希望しているとも語っています。

代表歴

トレゼゲの代表デビューは20歳で、1998年1月28日に行われたスペインとの親善試合でした。同年のフランスワールドカップではメンバー入りし、優勝を果たします。さらに、2000年のEUROではイタリアとの決勝で決勝点を挙げ、再び優勝の立役者となりました。この活躍により、彼はユヴェントスと契約を結ぶことになります。しかし、ワールドカップやEURO2004では満足のいくパフォーマンスを発揮できず、2006年のドイツワールドカップでは多くの試合でベンチに座ることとなり、最終的にはPK失敗という苦い経験を味わっています。

代表としてのゴール数は34で、歴代3位に位置していますが、2008年のEUROには選ばれず、その後は代表から遠ざかっています。彼は2008年7月に代表引退を発表しました。

称号とタイトル

トレゼゲは、キャリアを通じて数々のタイトルを獲得しています。リーグ・アンでは1997年と2000年に、セリエAでは2002年と2003年に優勝し、2007年にはセリエBを制覇しました。国際舞台では1998年にワールドカップ、2000年に欧州選手権を制しました。個人声誉としては、2002年のセリエA得点王やUEFAベストイレブンに選出されたこともあります。彼の歴史に名を刻んだ選手としての功績は、多くのファンに愛され続けています。

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