ダーナ・オシー

ダーナ・オシーについて

ダーナ・オシー（Dana-O'Shee）は、アニメ『聖戦士ダンバイン』に登場する架空の兵器で、オーラ・バトラーの一種です。その名前はアイルランドの伝説に登場する妖精、ディーナ・シー（Daoine Shee）に由来しています。この機体は、アの国のギブン家がゲドのデザインを模倣し、自らの特色を加えて開発したものです。

機体の特徴

ダーナ・オシーは、基となるゲドとは異なり、外観が独特で比喩しにくいデザインをしています。特に脚部は二重関節構造を採用し、手指も二対に分かれているという特徴があります。このような形状は、バイストン・ウェルに住む人々（コモン）のセンスが色濃く反映されています。また、本機は運動能力が向上していますが、装甲の厚みは犠牲にされています。そのため、関節部が脆弱であるという構造的な問題も抱えており、ドレイク軍からは旧型と見なされています。

製造はショット・ウェポンの指導の下、鍛冶師ドルプル・ギロンの協力を得て進められました。ダーナ・オシーはゼラーナ隊に配備された機体の他にも、レッド・バーの砦やカラカラ要塞、さらにはクの国でも運用されました。後にラウの国で開発されたボゾンの基礎ともなった機体で、ダーナ系と呼ばれるオーラ・バトラー群の一部です。

搭乗者と運用

本機は、初期にはマーベル・フローズンがパイロットを務めていました。その後は、キーン・キッスや元ゼラーナ隊のリムル・ルフトなどが搭乗するようになりました。しかし、ダーナ・オシーは新型機の登場により次第に運用が減少していきました。搭載武器は湾曲した刀身のオーラ・ソード1本、両手にフレイ・ボムが1門ずつあり、加えて大型の4連装ミサイル・ランチャーを装備しています。デザインにおいては、宮武一貴が担当し、悪魔のような恐れを抱かせるフォルムに仕上げています。

バリエーション

ラナウン・シー

ラナウン・シーは、模型雑誌『AURA FHANTASM』に登場したギブン家の試作型オーラ・バトラーです。ダーナ・オシーの進化形とされ、詳細は不明ですが、欠点を改良した機体といわれています。

ラゲッサ

ラゲッサはミの国で開発された量産型オーラ・バトラーです。プロトタイプのラゲッサI、改良型のラゲッサIIが存在しますが、大部分は「ラゲッサ」として呼ばれています。この機体は地上人の手がかりなく開発されたため、技術的には劣っているものの、特定の指導者の下で一定の活躍をしました。

アルダム

アルダムはリの国で開発された量産型オーラ・バトラーで、ダーナ・オシーとほぼ同時期に誕生しました。バランスの取れたパワーとスピードを持ち、4連装ミサイルランチャーも装備しています。この機体はリの国の軍を支える重要な役割を果たしました。

結論

ダーナ・オシーは、聖戦士ダンバインの中でも特にユニークなオーラ・バトラーの一つであり、様々な派生機も登場しています。そのデザインや設定、運用の変遷を通じて、多くのファンに愛されています。

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