ダーリントン・ナグベ

ダーリントン・ナグベ：波乱万丈な人生を歩むアメリカ代表のMF

ダーリントン・ナグベは、1990年7月19日にリベリアのモンロビアで生まれました。父親はリベリア代表のサッカー選手であるジョー・ナグベです。しかし、1989年にリベリア内戦が勃発し、生後わずか5ヶ月で母親と共に戦火を逃れました。その後、父親の仕事の関係でフランス、ギリシャ、スイスと移住を繰り返し、2001年に11歳でようやくアメリカ合衆国のクリーブランドに落ち着きました。

プロ入り前

クリーブランド郊外の高校を卒業後、アクロン大学に進学。大学のサッカー部では、後にプロとなるペリー・キッチンやダレン・マトックスらとチームメイトでした。2010年には、NCAA男子ディビジョンIサッカーチャンピオンシップで優勝を果たし、その才能を大きく開花させました。

クラブキャリア

2011年のMLSスーパードラフトで、ポートランド・ティンバーズから1巡目（全体2位）で指名を受け、プロのキャリアをスタートさせました。2016年シーズン終了後には、セルティックFCから獲得オファーが届きましたが、移籍は実現しませんでした。

2017年12月13日、アトランタ・ユナイテッドFCにトレードで移籍。2019年11月13日には、コロンバス・クルーへ再びトレードで加入し、現在も中心選手として活躍しています。

アメリカ合衆国代表

2015年9月にアメリカ合衆国に帰化し、代表でのプレーが可能になりました。同年11月13日、2018 FIFAワールドカップ・北中米カリブ海予選のセントビンセント・グレナディーン戦でアメリカ合衆国代表デビューを果たしました。2016年5月25日のエクアドルとの親善試合で代表初ゴールを記録。2017 CONCACAFゴールドカップでは、決勝トーナメントの全3試合に出場し、大会ベストイレブンに選出されるなど、チームに大きく貢献しました。

タイトル

アクロン大学
NCAA男子ディビジョンIサッカーチャンピオンシップ: 2010

ポートランド・ティンバーズ
MLSカップ: 2015

アメリカ合衆国代表
* CONCACAFゴールドカップ: 2017


ダーリントン・ナグベは、その卓越した技術と戦術眼で、クラブと代表の両方で重要な役割を担っています。リベリアの内戦を逃れ、アメリカで成功を掴んだ彼の物語は、多くの人々に勇気を与えています。

もう一度検索