チベット大学

西蔵大学（せいぞうだいがく、チベット語: བོད་ལྗོངས་སློབ་གྲྭ་ཆེན་མོ།、英語: Tibet University）は、中華人民共和国チベット自治区の首府ラサ市に本部を置く国立の総合大学です。略称は蔵大（ザンダー）。1952年に創設された自治区唯一の総合大学であり、1985年に正式に認可されました。日本語ではチベット大学とも呼ばれています。

大学概要

西蔵大学は、ラサ・キャンパスとニンティ・キャンパスの二つのキャンパスを擁しています。現任の学長兼党委書記は劉慶慧氏（山東師範大学卒）です。

学部構成

文学部、理学部、工学部、農学部、医学部、経済管理学部、観光・外国語学部、芸術学部、師範学部、継続教育学部、中央電気大学チベット校の11学部を設置しています。

修士課程

チベット言語文学、チベット史、チベット美術、公共事業管理、作物栽培学、生態学、予防獣医学、音楽学など、多様な分野の修士課程を提供しています。これらの課程は、チベットの文化、歴史、環境、社会に関する高度な研究を推進する上で重要な役割を果たしています。

教職員と学生

教職員数は863名で、そのうち専任教師は523名です。専任教員のうち、チベット族の教員は327名であり、全体の62.5%を占めています。学生数は短大生を含めて1,400余人、留学生は20人です。キャンパスの敷地面積は23万平方メートルに及びます。

連携と支援

北京師範大学、南京大学、四川大学、西南交通大学、西南財経大学、高等教育出版社など、中国国内の有力な大学や機関が西蔵大学を支援しています。国際的な連携では、日本の東海大学（友好学術登山隊）が提携を結んでいます。これらの支援体制は、西蔵大学の教育・研究活動の発展を支える上で重要な役割を果たしています。

歴史

西蔵大学は、チベット自治区における高等教育の中核として、長年にわたり地域社会の発展に貢献してきました。創設以来、チベットの文化、歴史、言語に関する教育・研究に力を入れており、数多くの人材を育成しています。1985年の正式認可以降、学術研究の質と多様性を高め、国際的な学術交流も積極的に行っています。

大学の役割

西蔵大学は、チベット自治区における唯一の総合大学として、教育、研究、地域社会への貢献という三つの重要な役割を担っています。地域社会のニーズに応じた人材育成はもとより、チベット文化の保存と発展、地域経済の振興にも貢献しています。また、国際的な学術交流を通じて、チベットの文化や社会に関する理解を深めるためのプラットフォームとしての役割も果たしています。

結論

西蔵大学は、チベット自治区における高等教育の要として、その役割を担い続けています。チベットの文化、歴史、社会に関する研究を推進し、地域社会の発展に貢献しています。今後もその発展が期待される大学です。



外部リンク

大学公式サイト（中国語）
大学の概要 チベット大学／中国の主要大学（Science Portal China）（日本語）

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