チベット自治区地震 (2025年)

2025年1月7日午前9時5分、中華人民共和国チベット自治区シガツェ市ティンリ県を震源とする大規模な地震が発生しました。この地震は、ローカル・マグニチュード6.8、気象庁マグニチュード7.1と推定されています。

地震発生後、現地では家屋の倒壊などが相次ぎ、多数の死傷者が発生しました。1月7日午後現在、少なくとも126人の死亡、201人の負傷が確認されています。被災地では救助活動が急ピッチで進められていますが、依然として安否不明者の捜索が続いています。

中国政府は地震発生直後から迅速な対応を開始しました。習近平国家主席と李強総理は、それぞれ地震救援活動に関する指示を出し、被災者救済を最優先とする方針を示しました。また、張国清国務院副総理が現地に派遣され、救助活動の陣頭指揮を執っています。

国家防災・減災・救災委員会弁公室、応急管理部、国家糧食物資儲備局は、被災者支援のため、綿のテント、綿のコート、キルト、折りたたみベッドなど2万2000点に及ぶ救援物資を被災地に送りました。特に、極寒地や高地地域での使用を想定した特別な救援物資も含まれています。

中国人民解放軍も救助活動に加わっています。西部戦区前線指揮所の職員は、大型輸送機Y-20を使い、人員や物資を被災地へ輸送しました。中国人民武装警察部隊チベット軍団からは、すでに30人の先遣隊が被災地に到着し、救助活動を開始しています。さらに、359人の部隊が被災地へ向かっており、その他の部隊も救援活動に備えて待機しています。

今回の地震は、チベット自治区の広範囲にわたって甚大な被害をもたらしました。被災地では、家を失い避難生活を余儀なくされている人々が多くいます。中国政府は、被災者の生活支援、インフラの復旧、そして被災地の復興に向けて、今後も継続的な支援を行っていく方針です。

国際社会からも、中国政府の迅速な対応と被災者支援への努力に対する評価の声が上がっています。日本政府も、中国政府に対し、必要な支援を行う用意があることを表明しています。被災地の一日も早い復興が望まれます。

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