チャド・コルデロ

チャド・パトリック・コルデロは、1982年3月18日生まれ、カリフォルニア州アップランド出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として活躍しました。

プロ入り前

ドン・アントニオ・ルーゴ高校を卒業後、2000年のMLBドラフトでサンディエゴ・パドレスから指名を受けましたが、カリフォルニア州立大学フラトン校へ進学。大学では、強豪野球部で抑え投手として活躍し、3年間で12勝8敗34セーブを記録。チームを2度のメンズ・カレッジ・ワールドシリーズ出場に導きました。

プロ入り後

2003年のMLBドラフトでモントリオール・エクスポズから1巡目（全体20位）で指名され入団。A+級でのプレーを経て、同年8月にはメジャーデビューを果たしました。9月にはメジャー初セーブを記録。

2004年にはミドルリリーフとして起用され、好成績を残すと、6月にはクローザーに指名されました。この年、球団の新人記録を更新する14セーブを挙げました。

2005年には、チームがワシントンD.C.へ移転。コルデロ自身も47セーブを記録し、球団記録を更新。リーグ最多セーブを記録し、オールスターゲームにも初選出されるなど、飛躍の年となりました。

翌2006年には、ワールド・ベースボール・クラシックのアメリカ合衆国代表に選出されました。シーズンでは前年ほどの成績は残せませんでしたが、チームに残留。

2007年は、シーズン序盤に不調に苦しみましたが、その後立ち直り、6月には史上2番目の若さで通算100セーブを達成しました。しかし、2008年は肩の故障に苦しみ、FAとなりました。

2009年にはシアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、2010年にはメジャーに昇格。2011年にはトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結びましたが、メジャー昇格は叶わず、現役引退を表明しました。

投球スタイル

平均90mph超の速球、スライダー、チェンジアップを武器に、制球力で打者を打ち取るスタイル。ゴロよりもフライで打ち取るタイプでした。

人物

大学時代はチームメイトから「チーフ」というニックネームで呼ばれ、親しまれていました。

タイトル・表彰

最多セーブ投手：1回 (2005年)
最優秀救援投手：1回 (2005年)
ローレイズ・リリーフマン賞：1回 (2005年)
DHL デリバリー・マン・オブ・ザ・マンス：1回 (2005年6月)
ピッチャー・オブ・ザ・マンス：1回 (2005年6月)
MLBオールスターゲーム選出：1回 (2005年)

チャド・コルデロは、その短い現役生活の中で、記憶に残る活躍を見せたリリーフ投手でした。

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