チャド・ジョーンズ

チャド・D・ジョーンズ：異色の経歴を持つアスリート

チャド・D・ジョーンズ（Chad D. Jones, 1988年10月5日 - ）は、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ出身の元アメリカンフットボール選手であり、現在はプロ野球選手としてMLB・シンシナティ・レッズ傘下に所属しています。彼は、一度はNFL選手としてキャリアをスタートさせながらも、重傷を負い、その後野球選手へと転身するという、異色の経歴の持ち主です。

アメリカンフットボール選手として

ルイジアナ州立大学に進学したジョーンズは、1年次の2007年に全14試合に出場し、34タックル、2サック、1インターセプトを記録。チームはBCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームで優勝を果たしました。2年次の2008年には、先発6試合を含む13試合に出場し、50タックル、1インターセプトをあげています。

2010年のNFLドラフトでは、3巡目でニューヨーク・ジャイアンツに指名され、プロの道へ進みました。しかし、契約からわずか1週間後の6月25日、彼は交通事故に遭い、左足の脛骨、腓骨を骨折する重傷を負ってしまいます。当初は足の切断も検討されましたが、最終的には回避されました。ジャイアンツは2011年の第46回スーパーボウルで優勝しましたが、ジョーンズは怪我の影響もあり、2012年5月に解雇されました。

野球選手への転身

ジョーンズは、実は高校時代から野球の才能も高く評価されていました。2007年にはMLBドラフト13巡目でヒューストン・アストロズから指名を受けましたが、ルイジアナ州立大学への進学を選びました。2009年には、大学の野球チームの一員としてメンズ・カレッジ・ワールドシリーズを制覇しています。2010年にもMLBドラフト50巡目でミルウォーキー・ブルワーズから指名を受けましたが、この時もNFLの道を選びました。

しかし、NFLでの挫折を経て、彼は再び野球の世界に挑戦することを決意します。2013年、MLBドラフト9巡目(全体285位)でシンシナティ・レッズから指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。ルーキー級のアリゾナリーグ・レッズとビリングス・マスタングスでプレーし、着実に実績を積み重ねています。

家族

兄のラヒム・アレム(Rahim Alem)も、かつてシンシナティ・ベンガルズと契約したアメリカンフットボール選手でした。兄弟は別々に育ちましたが、ジョーンズが11歳の時に初めてレストランで対面したそうです。

チャド・D・ジョーンズは、アメリカンフットボールでの挫折を乗り越え、野球選手として新たな道を切り開こうとしています。彼の挑戦は、多くの人々に勇気を与えてくれるでしょう。



外部リンク

通算成績と情報 NFL.com, or ESPN （英語）
選手の通算成績と情報 Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
* Baseball Reference (minors)

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