チューインガム (フォークデュオ)

チューインガム

チューインガムは、日本の音楽シーンで活躍したフォークデュオです。メンバーは松田家の実の姉妹、松田りかと松田マミによって構成されています。

グループ名の由来

ユニークなグループ名は、俳優としても知られる歌手、仲雅美氏の氏名を音読みし、そこに音楽的な響きを加えて名付けられたとされています。

メンバー

松田 りか
大阪府豊中市の出身。
血液型はO型です。
松田 マミ
姉のりかと同じく大阪府豊中市出身。
血液型はA型です。

音楽的背景

チューインガムの音楽活動は、家族ぐるみでの深い関わりに支えられていました。特に、多くの楽曲で作詞・作曲を父娘で共作している点が特徴的です。父である松田篝氏は、ヤマハが主催するポピュラーソングコンテスト（ポプコン）の常連として知られており、親子揃ってこのコンテストに参加しました。

ポプコンにおいては、「雪の朝さよならを見た」で入賞を果たしたのを皮切りに、「ゴリラの歌」や「チャップリンに愛をこめて」がグランプリに輝くなど、数多くの楽曲が高い評価を得ています。また、両親は共にNHK大阪放送合唱団に所属していた経歴を持ち、叔父には関西ジャズ協会の会長を務めるジャズ界の重鎮、大塚善章氏がいるなど、恵まれた音楽的環境で育ちました。

代表曲と活動

彼らの代表曲としては、デビューシングルである「風と落葉と旅びと」が挙げられます。また、ラジオ関西のステーションジングルとして使用された「海のみえる放送局」も広く知られています。ポプコンでグランプリを獲得した「チャップリンに愛をこめて」なども、彼らの重要なレパートリーです。

ディスコグラフィ

チューインガムは複数のシングルやアルバムをリリースしています。特に注目すべきは、発表当時は音盤化されなかったシングル曲の存在です。例えば、「ネス湖の怪獣」（1974年）、「放浪の歌が聞こえる」、「遠い世界に」（1975年、五つの赤い風船のカバーで「NHKみんなのうた」で使用）、「青い島」（1975年）、「雨の日のストレンジャー」、「置き手紙」といった楽曲があります。

これらの未音源化シングルのうち、「ネス湖の怪獣」、「雨の日のストレンジャー」、「置き手紙」は後にリリースされた『ゴールデンベスト2』にて初めて音盤化されました。「青い島」は『ゴールデンベスト』に、そして「遠い世界に」は『NHK みんなのうた 50 アニバーサリー・ベスト ～大きな古時計～』や『NHK みんなのうた 60 アニバーサリー・ベスト ～YELL～』といったオムニバスアルバムに収録され、多くのリスナーに届けられました。

オリジナル・アルバムやベスト・アルバム、企画アルバムなどもリリースされており、その活動の軌跡を辿ることができます。特に、ポプコンでの名曲を収録したオムニバスアルバム『LIVE!!POPCON HISTORYII』には、「チャップリンに愛をこめて」が収められています。

彼らの音楽は、家族の絆と豊かな音楽的素養に育まれ、日本のフォークシーンにおいて独特の輝きを放ちました。その楽曲は今も多くの人々に聴き継がれています。

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